副腎髄質ホルモン カテコールアミン 褐色細胞腫の原因 症状 治療について

副腎髄質と副腎髄質ホルモンであるカテコールアミンの分泌についてと褐色細胞腫の原因、症状、治療について解説します。

ボクシング

副腎髄質と副腎髄質ホルモン

副腎髄質副腎皮質に包まれるように存在しています。
交感神経に支配されており、興奮やストレスに反応し副腎髄質ホルモンであるカテコールアミン(ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン)を産生・分泌します。

カテコールアミン

副腎髄質にて血中から取りこまれたチロシンが酸素反応を受け、カテコールアミンが合成されます。

カテコールアミンとはドーパミンノルアドレナリンアドレナリンを指します。これらはホルモンとして血中に放出され、標的細胞の細胞膜に存在するアドレナリン受容体に結合します。

またドーパミンやノルアドレナリンは交感神経終末からも分泌され、神経伝達物質としてアドレナリン受容体に結合します。

カテコールアミンの分泌を増加させるもの

交感神経刺激、飢餓、激しい運動、ストレス。

カテコールアミンに関わる病気や症状

カテコールアミンが過剰に分泌されると、多汗、高血圧、心拍数増加、糖新生(肝臓にてアミノ酸からブドウ糖が作られる)などが起こります。

代表的な病気として、褐色細胞腫(下記)、神経芽腫(小児の腹部に発生する悪性腫瘍)などがあります。

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褐色細胞腫とは

副腎髄質や傍神経節(ぼうしんけいせつ:パラガングリオン、神経細胞と内分泌細胞の両方の性質を持つ)組織から発生するカテコールアミン産生性の神経内分泌腫瘍です。

30~50歳代の人に多くみられ、片側の副腎に発生することが多いです。

副腎由来のものを副腎褐色細胞腫、傍神経節由来のものを副腎外褐色細胞腫といいます。

ほとんどは良性で単発的(単発性)に起こります。
悪性のものは約10%、両側に起こる両側性のものや、多発性のものも約10%です。

腫瘍から過剰に分泌されるカテコールアミンが全身の様々な臓器に存在するアドレナリン受容体を介して多様な症状を引き起こします。

褐色細胞腫の原因

原因は不明です。

褐色細胞腫の症状

主な症状として、高血圧、代謝亢進(頻脈、体重減少、便秘)、高血糖、頭痛、発汗などが起こります。

その他に、動悸、振戦(震え)、悪心・嘔吐、腹痛、手足の冷え、不安などの症状が起こる場合もあります。

交感神経緊張により症状が悪化するので注意が必要です。
交感神経緊張を招く行為として、重いものを持ち上げる、くしゃみ、排便、精神的動揺などが当てはまります。なるべくリラックスした状態を保つことが症状を抑えることにつながります。(副交感神経を優位に保つ)

褐色細胞腫の治療

腹腔鏡による副腎摘出手術が第一選択となります。悪性の可能性がある場合、開腹手術を行います。

薬物療法としてα1遮断薬による降圧や、頻脈に対するβ遮断薬の追加投与が行われます。

褐色細胞腫を考える会

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参考文献

「病気がみえる vol.3: 糖尿病・代謝・内分泌」
医療情報科学研究所

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