虫歯(う蝕・う歯)の原因 症状 治療 歯が痛い時の応急処置は?

虫歯の原因・症状と治療、歯が痛いときの対処方法についてです。

虫歯

虫歯の原因

虫歯は医学用語では「う蝕」(うしょく)といい、虫歯になった歯を「う歯」といいます。
プラーク(歯垢:しこう)の中に住む虫歯菌が原因ですが、虫歯菌というのは俗称で複数の菌の総称でもあります。

代表的な虫歯菌はミュータンス菌と呼ばれるものです。

最初は感染から?

生まれたばかりの赤ちゃんの口内に虫歯菌は存在しません。

お母さんや世話をする大人から赤ちゃんに食事を与える時の口うつしや口をつけたスプーン、キスなどによりうつりやすくなります。

お母さん自身に虫歯や歯周病があれば、赤ちゃんが虫歯になる確率は高くなるでしょう。
これは遺伝や体質の問題でもあります。

お母さんや面倒を見る人自身の口腔ケアがきちんとできていれば、そんなに感染に神経質になる必要はありませんが、できていないのなら口移しは避けたほうがよいでしょう。

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虫歯菌は常在菌

最初はどこかから感染して虫歯菌が口の中に住みつくわけですが、これを防ぐことは不可能とも言われています。なので虫歯菌は常在菌として口の中に存在するものとして考えたほうがよさそうです。

むしろその後の歯磨きやストレスなどが虫歯になるかどうかに大きく関わってきます。
虫歯菌は常在菌なので普段は悪さをしません。
口の中を不潔にしていたり、ストレスを受けるなど免疫が低下すると虫歯になりやすいようです。

ただし歯磨きをしなくても虫歯になる人とならない人がいます。
体質ともいえますが、最近の研究では唾液の質や分泌量が大きく虫歯に関わっていると考えられています。

虫歯の症状

虫歯はその進行度合いがC1~C4の4段階に分類されています。

C1歯の表面のエナメル質が破壊され始める
C2エナメル質の下の象牙質に達する
C3歯髄(歯の神経)に達する
C4虫歯により歯がほぼ無くなってしまった状態

このように進行していきますが、痛い、しみる、という症状が出るのはC3の歯髄という歯の神経に達したときです。神経に達しても治療せずに放っておくと、しみる程度だった痛みが、ガマンするのが困難なほど痛むこともあります。

C1やC2では自覚症状がありません。
つまり「歯が痛い」という症状が出てから治療を始めるということは、虫歯がかなり進行してしまった状態からの治療ということになります。

初期の段階であるC1で虫歯を治療する為には、検診を受けるなど、痛みが無くても歯をチェックしてもらう必要がありますが、この段階の治療は痛みが無く時間もかかりません。

治療をしても進行した虫歯を元に戻すことはできません。進行を止める、あるいは遅らせるということです。虫歯になった歯は治療しないといずれは溶けて無くなってしまいます。
治療をしない場合、虫歯発生から歯の消滅まではおよそ10年といわれています。虫歯

根尖病巣とは

歯が痛んでいるのに治療せず、痛み止めなどで我慢した場合、やがて神経が死に絶え、痛みもなくなり、虫歯の段階はC4となります。

痛みがないからとさらに放っておくと、根っこに炎症が起き、周囲の骨を破壊するようになります。この状態が根尖病巣(こんせんびょうそう)です。

症状は歯が浮いた感じがしたり腫れて痛んだりします。

虫歯の治療

虫歯の基本的な治療は、初期段階では穴や欠けた部分をレジン(コンポジットレジン)というプラスチックのようなものを詰めて補修します。

虫歯が少し大きいものにはインレーという金属を詰める治療を行います。
さらに進むとオンレーやクラウンと呼ばれる歯全体に金属をかぶせる治療を行います。
この金属は通常「銀歯」と呼ばれるものです。

どんなときに神経を抜くのか?

虫歯が神経に達し、痛んだりしみるようになった場合、神経を抜く抜髄(ばつずい)という治療を行います。
虫歯部分を削り取った後、細い針のような器具で歯の中の神経や血管を取り除きます。
神経を取ってしまえばその後その歯が痛むことはありません。

神経を抜いた歯は、痛むことは無くなるものの、栄養補給がストップしてしまう為、もろくなってしまい健康な歯に比べて寿命が短くなってしまいます。

神経を取った歯は多くの場合「さし歯」にします。
さし歯とは残った歯の根っこにセラミック等で作られたかぶせ物を接着することです。

歯を抜く場合

虫歯がC4まで進んでしまった場合、多くの場合抜歯することになります。
歯を抜いた後は、

  • 部分入れ歯
  • ブリッジ
  • インプラント

のいずれかを選ぶことになります。
それぞれ一長一短があり、自分の歯や骨の状態に応じて選択します。

インプラントは見た目が最もきれいで使い勝手もよいですが、保険適応外なのでお金がかかります。また高いからいいというわけでもないので、医師とよく相談したほうが良いでしょう。

歯が痛い場合

歯が痛い場合、虫歯又は歯周病による知覚過敏のいずれかである可能性が高いので、速やかに歯科医を訪れて診てもらいます。痛みが治まったからといって治療をしないと、虫歯や歯周病はどんどん進行してしまいます。

歯が痛いときの応急処置

歯に穴が空いていて痛む場合、正露丸を詰めることで一時的に痛みを和らげることができます。

飲み薬で対処する場合は歯医者でも使われているロキソニンや市販のロキソニンS、バファリンなどの鎮痛剤で一時的に痛みを抑えることができます。

冷やすことで痛みを緩和することができるので、冷たく絞ったタオルを頬の上から当てます。

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参考文献

「歯と歯ぐきを守る新常識 歯みがきだけで虫歯や歯周病が防げない本当の理由」
河田 克之 著

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