千島学説とは?腸管造血説と赤血球の本当の働きについて

千島学説とは何か、腸管造血説と赤血球の本当の働き等について解説します。

血液と健康の知恵

千島学説とは

千島学説とは医学博士である千島喜久男博士により唱えられた8つの原理を指します。

①第一原理 赤血球分化説
②第二原理 赤血球と各種細胞や組織との間の可逆的分化説
③第三原理 バクテリアやウイルスの自然発生説
④第四原理 細胞新生説
⑤第五原理 腸管造血説
⑥第六原理 遺伝学の盲点
⑦第7原理 進化論の盲点
⑧第八原理 科学研究の方法論としての心身一如の生命弁証法

これらは互いに連関性をもっていて①~⑦の原理を⑧の哲学が支えているという構造になっています。

自身が著した「血液と健康の知恵」を読むと、その哲学性や洞察力があまりにも深く、生命の全体性を追求しているところに驚きと感銘を受けるばかりです。

しかし、残念ながらこの説は医学界からは無視され、無いもののように扱われています。

千島博士がこの説を論文として提出し正式受理されてから10年間もの間その審査報告はありませんでした。既存の学説とあまりにも対立した論文内容を教授会が認めたがらず、かといって否定することもできないため、このような結果となったようです。

結局恩師であり論文審査の主査である丹下教授の停年退官に伴い、論文を自発的に取り下げるよう頼まれ、やむを得ずそれに応じる格好となりました。

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第一原理 赤血球分化説

現在の医学では赤血球の働きは全身の細胞に酸素を運ぶという役割があるだけですが、(⇒赤血球の働き)千島学説では赤血球は最初から最後まで赤血球の状態であるわけではないとしています。

体が健康な状態の場合は赤血球は白血球に変わりさらに体のすべての細胞に変化するとしています。(赤血球→白血球→各細胞)

また赤血球は卵子や精子などの生殖細胞にも変化します。(赤血球→生殖細胞)

体が病的な状態では、赤血球はガンや腫瘍、炎症部の細胞、創傷部の治癒組織に変わるとしています。

このように赤血球が体のすべての細胞の元になっていて状況に応じて変化するというのが赤血球分化説です。赤血球は細胞になる前の段階の血球ということになります。

博士はこのような現象を実際に顕微鏡で観察しその写真を著書に多数掲載しています。そして、すべての組織において赤血球が細胞に分化する移行状態を認めることができるとしています。

輸血の危険性

さらに輸血は危険な医療行為でありその副作用を例に挙げ警鐘を鳴らしています。

失血により体内の血液が足りない状況でも輸血はせず、代用液を使うことを推奨しています。

第二原理 赤血球と組織との可逆的分化説

健康な状態では赤血球は細胞に分化するというのが第一原理ですが、節食や断食、大量の失血後、病気の時、杯子発生の時などに細胞は赤血球に戻る(逆分化する)というのが第二原理です。

これは断食でなぜ様々な病気が治るのかということの答えにもなっています。
難病 原因不明の病気が治る西式甲田療法とは 少食 断食の効果について

自然や生命は波動螺旋的に動き変化するという東洋思想がこの原理の根底にあるようです。

第三原理 バクテリアやウイルスの自然発生説

バクテリアやウイルスが親なしに自然発生することは無い、と唱えたのはフランスの化学者・細菌学者であるルイ・パスツールですが、彼が行った実験方法には問題があると千島博士は主張しています。

千島博士は自身で実験を行いバクテリア(細菌)が自然発生することを確認しています。
血球や血液の腐敗の際、血液中の血球破片からバクテリアが自然発生するとのことです。

これは特に細菌に感染しなくとも感染症にかかる可能性があることを意味します。

ウイルスについては千島博士は実験を行っていませんが、原理的には細菌と同じで「ウイルスは病気の原因であるよりむしろ結果である」と述べています。

バクテリア

第四原理 細胞新生説

細胞は細胞分裂により生ずるというのが現在の定説ですが、正常な生体内では細胞の増殖は分裂によるものではなく細胞新生によると千島博士は主張しています。

細胞新生については千島博士だけでなくロシア(当時はソ連)の細胞学者であるレペシンスカヤ博士も新生説を唱えています。(ただし千島博士とは内容が若干異なる)

細胞分裂は不自然な環境下で起こるものであり、それを観察して細胞は分裂して増殖するとしてしまった細胞分裂説は誤りだと千島博士は述べています。

第五原理 腸管造血説

現在の定説では血液は主に骨髄で作られるということになっています。
造血について

骨髄造血説は誤り

骨髄造血説はトリの骨髄中に赤血球が多数認められたことから生まれたそうですが、このトリは絶食させていたとのことです。

絶食すると骨髄中の脂肪は赤血球に逆分化(第二原理)するため、それを観察したに過ぎないと千島博士は述べています。

栄養状態が良ければ骨髄は脂肪で満たされており、造血は行われないとのことです。

血液は腸管で作られる

ではどこで造血されるのかといえば、腸粘膜の絨毛から造血されるというのが腸管造血説です。

赤血球造血は絨毛のあるところで行われるとしています。最初は卵黄嚢の絨毛、次に母親の胎盤で造血が行われ出産後は腸粘膜の絨毛で造血するように移行していくとのことです。

腸管造血説は食べた物から血液がダイレクトに作られるということを表しています。

肉食過多の食生活や食べ過ぎると血液は汚れ病気の元となります。

腸をきれいにすることは血液をきれいにすることにつながり、それは健康へとつながることを意味します。

第六原理 遺伝学の盲点

現代医学は遺伝で決まってしまう先天的な性質を重視し過ぎていると千島博士は警鐘を鳴らしています。実際は環境など後天的な要素で変わる部分が多く、血液型でさえ一生不変とは限らないとしています。

例えば遺伝性の病気とされる血友病でも生活環境の問題(親あるいは自分自身の野菜不足など)が大きく関わっていると述べています。

染色体異常や遺伝子の突然変異なども実際は意味無く突然起こったものではなく、すべては連続的に何かが変わったことに原因があるようです。

例えば先天的な異常や奇形の子供を産んでしまうのも親の食生活やストレスなど出産前からの積み重ねという連続が遺伝子異常などの結果に現れたものであり、突然偶発的に変異が起こったわけではないということです。

第七原理 進化論の盲点

ダーウィンの進化論が自然淘汰や弱肉強食が進化が起こる要因としているのに対して、千島博士は要因は共生であると唱えています。

また種の分化を突然変異で説明しようとする所にも異論を唱え、最も大切なのは環境への適応性であるとしています。

進化の方向は直線的なものではなく退化を伴う波動螺旋的(可逆性)なものであると博士は考えています。

第八原理 心身一如の生命弁証法

科学における物事の見方、捉え方だけでは不十分であり哲学的な考察も必要と説いています。

例えばガン治療の場合、標準治療ではガンが見つかればすぐに手術で取り除き、それでも間に合わなければ抗がん剤のような薬でとにかくガンを退治することばかりです。

まさに哲学的な考察が欠けていると感じます。

なぜガンが発生したのか、ガンとは何のために存在しているのかという哲学がなければ根治させるのは難しいのではないかと素人でも思ってしまいます。

ガンだけではなく医療自体が分業制で、目の病気になれば眼科、歯が痛ければ歯医者で診てらうということになりますが、本来原因から考えて行けば、生活習慣やストレスの状況などその人がどう生きてきたのかを医者が理解しなければ本当の根治や予防は難しいと思います。

第八原理ではまさに哲学の持つ全体的な視点が必要であると説いており、

①万物流転
②広く長い目で物事を見る
③矛盾対立とその統一
④限界領域の重要性
⑤可逆性(繰り返し)の原理
⑥量から質への転換
⑦AFD現象
⑧共生
⑨心身一如の生命弁証法
⑩調和と波動螺旋性

という10項目に分けて説明されています。
ここでは詳細については割愛しますが、このような深い考察から生まれたということから考えても医学界は千島学説にスポットライトを当て検証する必要があると感じます。

千島学説に即した健康法

第二原理によると組織が赤血球に逆戻りする可能性があるわけですが、これは体が病的な状態になったときに断食や節食により悪い組織を一旦赤血球に戻すことができることを示唆しています。

博士はクラゲに断食させると発生初期に細胞の塊になることを例に挙げ、断食することで病気を治したり若返ることができると述べています。

断食、半断食(朝食を抜く)、節食、少食、さらに菜食(肉を控える)、玄米食が健康に良いとのことです。

食事の3S主義として、菜食、少食、咀嚼の3つが大切であるとも述べています。

千島学説の継承者

千島学説を支持し、現在でも治療に取り入れている人に森下敬一博士がいます。

森下博士も実際に実験により千島学説を証明していますが、両者の関係悪化により森下博士は千島学説という言葉を使わなくなってしまったそうです。
(「よみがえる千島学説」より)

両者の間に何らかの確執があったことは残念ですが、森下博士が院長を務めるお茶の水クリニックでは食事療法中心のがん治療なども行われています。

著書も多数あるので読んでみることをお勧めします。

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参考文献

よみがえる千島学説―間違いだらけの現代医療
忰山紀一 著

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2017年11月20日 千島学説とは?腸管造血説と赤血球の本当の働きについて はコメントを受け付けていません。 おすすめの書籍 血液