風邪の治し方とは?インフルエンザの症状 検査 風邪薬は効く?

風邪、インフルエンザ、急性気管支炎について解説します。

風邪

風邪(かぜ)・かぜ症候群(風邪症候群)について

一般的にかぜ(風邪)と呼ばれるものは医学的には「かぜ症候群」のことで、主にウィルス感染によって気道(鼻から肺までの空気の通り道)に炎症が起こるものです。

鼻(鼻腔)に炎症が起こるものは急性鼻炎ですが、鼻かぜとも呼ばれるかぜ症候群の一種で、普通感冒に分類されます。

喉(咽頭)に炎症が起こるものは急性咽頭炎で、喉かぜとも呼ばれるかぜ症候群の一種です。また急性扁桃炎もかぜ症候群の一つです。

気管や気管支に炎症が起こるものは急性気管支炎です。気管炎と区別することもありますが、気管の炎症についても気管支炎とすることが多いようです。これらもかぜ症候群の一種ですが、慢性気管支炎は現在ではCOPDと呼ばれ、別の病気として扱われます。

かぜ症候群の原因

ウィルスが原因であるものが80~90%を占めます。
その他に細菌、クラミジア、寒冷やアレルギーによるものがあります。

ウィルスの中で最も多いものはライノウィルスで約30~40%を占めています。続いてコロナウィルス、インフルエンザウィルス、パラインフルエンザウィルス、RSウィルス(小児に多い)、アデノウィルスなどがあります。

かぜ症候群の症状

鼻の症状

鼻水(鼻汁)、鼻づまり、くしゃみ

喉(のど)の症状

喉の痛み、喉の乾燥、声が枯れる

下気道(気管、気管支)の症状(急性気管支炎)

咳(せき)、喀痰(かくたん:痰が出ること)

全身の症状

発熱、頭痛、倦怠感(けんたいかん)

かぜ症候群の治療

かぜの最も効果的な治し方は自宅で安静にしていることです。
これだけで自然治癒します。

薬物療法・正しい薬の使い方

対症療法として、抗ヒスタミン薬(鼻水や鼻づまりを抑制)、NSAIDs(エヌセイズ:アスピリン等の鎮痛剤、解熱剤)が使用されます。

しかし薬を飲むことは症状を緩和することはできても、治りが遅くなってしまう可能性があります。

例えば熱は体がウィルスや細菌を退治する為の体の反応です。ウィルスは高温に弱い為、体は熱を発して撃退しようとします。これを解熱剤を飲んで熱を下げてしまったら体にウィルスが残ってしまうことになります。
(発熱は免疫が活発になっている状態です)

同様に鼻水や咳、くしゃみは異物(ウィルス)を外に排出しようとする反応です。
鼻づまりはさらなる異物の侵入を食い止めようとする反応です。
これらを薬で止めてしまったら、やはり治りが遅くなる可能性が出てきます。

薬は治りを遅くする可能性がありますが、例えば会社のプレゼンがありどうしても休むことができない、咳や鼻水は止めておきたい、などという場合に風邪薬を飲むことで、症状を緩和することができます。

また高熱で体力消耗が激しい場合、解熱剤を使用したほうが良い場合あります。
状況に応じて薬を飲むようにしましょう。

風邪に最も効果的なのは薬ではなくビタミンCです。
風邪・インフルエンザに効く食事 風邪予防対策にビタミンCが凄い!

病院で処方される薬と市販の風邪薬の違い

病院で処方される場合、抗ヒスタミン薬とNSAIDsなどが分けて処方されますが、市販の風邪薬はすべて一緒になっています。

上記したようにどうしても都合で鼻水だけは止めたい、とか、頭痛だけは抑えたいという場合に、分けて処方してもらうほうが体に優しい服用の仕方といえるでしょう。

間違った薬の使い方

「ちょっと喉が痛いような気がするので、事前に風邪薬を飲んでおこう」というような服用の仕方は、薬のことを何も分かっていない最悪な使い方だということが分かると思います。風邪薬に予防効果はありません。

症状がほとんど無い状態で風邪薬を飲むことは副作用だけを受け入れ、極端な話、他の病気を招く可能性さえあるということです。

かぜ症候群の予防

ウィルスが付着した手で鼻や口を触ることから感染することが多いので、手を洗うことが最も効果があります。

飛沫感染に対してはうがいもある程度の予防効果があります。

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インフルエンザについて

最も重症化するかぜ症候群の一種です。
冬から春先(1月~3月)にかけて流行します。

大きく分けて、A型、B型、C型があり、C型は発症しても軽症でほとんど流行しません。

インフルエンザの原因

インフルエンザウィルスの感染により引き起こされます。
過去に流行したインフルエンザは季節型として小さく流行します。
大流行しないのは一度かかったことがある人はそのウィルスに対して抗体を持つ為、免疫が撃退することができるからです。

しかしA型ウィルスは突然変異し、新型インフルエンザとなる可能性がある為、大流行する恐れがあります。
新型に対してはそれまでのインフルエンザに対するワクチンは効果がありません。

インフルエンザの症状

全身の症状

38度以上の発熱。悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感。

気道の症状

咳、喉の痛み、鼻水、等かぜ症候群と同様の症状。

普通のかぜとの見分け方

普通のかぜの場合症状として鼻水やくしゃみ、喉の痛みが現れますが、インフルエンザは頭痛、発熱、悪寒などの全身症状が先に現れ、次に鼻水、くしゃみなどの上気道の症状が出てくることが特徴です。

インフルエンザの場合、急速に発症し全身症状も強いため普通のかぜと違うということが分かります。

合併症について

5歳以下の乳幼児や65歳以上の高齢者に多くみられます。

インフルエンザ脳症

主に小児にみられます。
発熱後にけいれんや意識障害があり重篤となります。

インフルエンザ 予防接種の副作用と効果 インフルエンザ脳症について

インフルエンザ肺炎

主に高齢者にみられます。
咳や膿を伴った痰が出ます。
死亡率も高いため注意が必要です。

その他の合併症

筋炎、心筋炎、心外膜炎、中耳炎(主に小児)などがあります。

インフルエンザの検査

鼻腔内の分泌物を検査することで、インフルエンザにかかっているか否か、かかっている場合A型かB型かあるいはC型かということは迅速に診断することが可能です。

インフルエンザの治療

発症から48時間以内の抗インフルエンザウィルス薬の投与により、発熱期間を短縮したり重症化の予防が期待できる、とされています。

しかし抗インフルエンザウィルス薬であるタミフルを服用した患者が異常行動を起こして死亡してしまったという例があるように、副作用の問題があります。

インフルエンザも普通のかぜと同様に他に病気を持っていない成人の場合、安静にしていれば薬を飲まなくても1週間位で治ります。

高齢者や他に病気を持っている場合、抗インフルエンザウィルス薬を使用したほうが良い場合があります。ただしタミフルは危険です。

インフルエンザ 予防接種の副作用と効果 インフルエンザ脳症について

インフルエンザにもビタミンCがよく効きます。
風邪・インフルエンザに効く食事 風邪予防対策にビタミンCが凄い!

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参考文献

「病気がみえる vol.4 呼吸器」
医療情報科学研究所 編集

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