脳血管障害 脳卒中とは?もやもや病の原因 症状 治療について

脳血管障害、脳卒中とは何か、脳卒中、もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)の原因、症状、後遺症、治療について解説します。

脳血管障害 脳血管障害は脳血管に異常が生じて起こる病気の総称です。

脳血管障害には症状が無い無症候性、脳卒中、脳血管障害により起こる認知症(脳血管性認知症)、高血圧性脳症、脳動静脈奇形、もやもや病などがあります。

脳は虚血(きょけつ:血液が足りなくなる)に弱く、血流が途絶えると4~10分間でニューロン(神経細胞)に異常が発生するといわれています。

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脳卒中とは

脳血管障害の中で最も多いのは脳卒中です。
脳卒中はガンや心臓疾患に続いて死亡率が高く、日本人の死因の第3位となっています。

また、介護が必要になった原因の第1位となっています。
脳卒中は脳の血管の閉鎖、破綻により突然神経症状が現れる状態の総称です。

大きく分けて虚血性と出血性があり、虚血性疾患には脳梗塞、出血性疾患には脳出血クモ膜下出血などがあります。

脳卒中の原因

食生活の欧米化などが原因といわれています。
危険因子となる疾患に、高血圧糖尿病脂質異常症心房細動などがあります。

要因となる生活習慣として、喫煙、お酒の飲み過ぎ、肥満、運動不足などが挙げられます。

中年以降の男性に多く見られる傾向があります。

脳卒中の症状・後遺症

症状・後遺症として各種神経症状、外からは見えにくい後遺症として、高次脳機能障害があります。

また、吐き気・嘔吐、精神症状などが出ることもあります。

神経症状

感覚障害

手足のしびれや、触覚、痛覚、温度感覚が鈍ったりします。

運動障害
片麻痺

障害された半球の反対側の半身が麻痺する半身不随の状態です。

言語障害
構音障害

発声、発語に関する筋肉の麻痺により上手く話せなくなる状態です。

失語

脳の言語中枢の障害により言葉が出てこなくなったり、相手の言葉が理解できなくなります。

嚥下障害(えんげしょうがい)

食べ物や飲み物がをうまく飲み込めなくなる状態です。

排尿障害

尿意を感じなくなる、失禁、頻尿、尿が出ないなどです。

視野障害
半盲(はんもう)

視野の片側半分が見えなくなる状態です。

視野欠損

見える部分が欠けます。

複視

物が二重に見えます。

高次脳機能障害

失行

動作や運動、行為などが思っているようにできない状態です。

歯の磨き方など日常の動作ができなくなる運動失行や衣服の着方が分からなくなる着衣失行などがあります。

失認

物が認識できない物体失認や自分の身体が分からなくなり身体失認、場所が分からなくなる地誌的失認、音が分からなくなる聴覚失認などがあります。

記憶障害

過去の記憶が思い出せない、新しいことが覚えられないなどです。

注意障害

集中力が欠け注意力が散漫になり反応が遅くなったり、2つのことを同時にしようとすると混乱したりします。

遂行機能障害

論理的に考え、計画し、実行する能力に問題が現れ、行き当たりばったりの行動をしたり、指示してもらわないとできなくなったりします。

もやもや病

ウィリス動脈輪 ウィリアムズ動脈輪(上記画像の青丸内)を構成する内頸動脈から前・中大脳動脈分岐部にかけての血管が徐々に狭窄・閉塞すると脳への血流が不足し、これを補うために新しくもやもや血管(側副血行路)と呼ばれる細かい新生血管が作られます。

この新生血管がもやもやしたタバコの煙のように見えることからこの病気の名前が付けられました。発見したのが日本人なので英語でも「Moyamoya disease」といいます。

もやもや血管が不完全なために脳虚血(のうきょけつ:脳の血液が不足すること)が起こったり、脆弱であるため破綻しやすく、脳出血を起こしたりする病気で、難病に指定されています。

もやもや病の脳血管

脳卒中をやっつけろ!より

10才以下の子供と30~40才代の成人に多くみられます。
子供の場合、ほどんどが脳虚血で、成人の場合、脳虚血と脳出血の割合は同じ位です。

もやもや病の原因

東アジア諸国に多くみられ、男女比は1:2で女性が多くなっています。

遺伝子の変異があることが分かっていますが、発症の原因となる環境要因は分かっていません。

もやもや病の症状

子供の場合、過呼吸の原因となる行動を取る(熱いものを吹きさます、リコーダーなどを吹く、大泣きする、走った後など)と脳虚血になりやすく症状が現れます。

脳虚血の症状は、脱力発作、痙攣(けいれん)、意識障害、不随意運動(意思とは関係なく体が動く)などです。 また、起床時に頭痛が起こることがあります。

成人の場合は脳虚血になる場合と脳出血が起こる場合が半々です。

脳出血の症状は、突然の頭痛、意識障害、片側半身の麻痺などです。

もやもや病の治療

手術により頭蓋骨の外にある浅側頭動脈(せんそくとうどうみゃく)と中大脳動脈を繋ぎ合わせ血液を供給できるようにします。(直接血行再建術)

また、間接血行再建術(EMA、EDAS)が行われる場合もあります。 薬物治療として、抗血小板薬や抗けいれん薬が用いられることがあります。

西式甲田療法

西式甲田療法は、脳卒中の予防に絶大な効果を発揮します。
ただしすでに発症してしまった場合は通常の医療機関での治療が必要です。

難病 原因不明の病気が治る西式甲田療法とは 少食 断食の効果について

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参考文献

病気がみえる 〈vol.7〉 脳・神経
医療情報科学研究所 (編集)

「患者のための最新医学 脳梗塞・脳出血・くも膜下出血」
高木 誠(監修)

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