下痢の原因は?下痢してる時の食べ物 乳糖不耐症 水様便とは

下痢はなぜ起こるのか、下痢のときの食べ物や乳糖不耐症、水様便とは何かなどについて解説します。

下痢

下痢とは

下痢は水分が異常に多い便が排泄されることをいいます。
医学的には1日に200mℓ以上の水分を含む便または200g以上の便が出た場合と定義されています。(通常の便は重量150g程度で水分量は150ml以下)

水様便(すいようべん)とは水のような便のことですが、便に含まれる水分はただの水ではなく、食べ物から摂取した栄養分や体液など本来体内に留めておくべきものも多く含まれています。したがって下痢が続くと体力が低下したり体重減少につながることもあります。

一口に下痢といっても、原因は様々です。
冷たいものを食べたとき、食中毒、ストレス、薬によるもの、腸の病気や全身の病気によるものなどがありますが、それぞれ下記の種類に分類できます。

スポンサーリンク

浸透圧性下痢

腸に入った物質(薬剤や牛乳など)が水を腸管内に引き込むことで起こる下痢です。

何らかの薬剤によって起こる急性のものと、乳糖不耐症慢性膵炎などの慢性疾患が原因で起こるものがあります。

乳糖不耐症とは

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしたり下痢を起こすという人は体質的に乳糖を分解する酵素であるラクターゼが不足している可能性があります。これを乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)といいます。

この場合、牛乳を飲むのをやめることで改善できます。牛乳を飲まなくても、ミルク入りの缶コーヒーなどで起こることもあるので、これらに反応した下痢ではないか確認する必要があります。

ヨーグルトやチーズなどは乳糖の一部が分解されているので下痢になりづらいといえますが、ヨーグルトでも下痢になってしまう人はいます。このような人は乳製品には十分気をつけたほうがよいでしょう。

腸内細菌が原因ともいわれているので、食生活を改善し腸内環境を良くすることで乳糖不耐症も治る可能性があります。

腸内環境を改善する食事 腸に良い食事 腸内細菌 腸内フローラについて

滲出性下痢

腸の炎症により多量の滲出液(しんしゅつえき:血管から血液成分が外に流れ出したもの)が腸管内に出てしまうことで起こる下痢です。

急性のものは細菌性の大腸炎やウイルス性の大腸炎などです。
慢性的なものにクローン病潰瘍性大腸炎などがあります。

分泌性下痢

消化管の粘膜から分泌される物質が異常亢進(こうしん:この場合分泌過多になること)することで起こる下痢です。

急性のものに、コレラや赤痢などによる腸炎があります。
慢性のものに、ゾリンジャーエリソン症候群、カルチノイド症候群などによるものがあります。

腸管運動異常

腸管運動の亢進

蠕動運動が高まることで内容物が急速に通過し吸収障害が起こります。
アルコールを飲んだときも蠕動運動が亢進するので飲み過ぎると下痢になりやすくなります。

過敏性腸症候群などストレスによるものがこれに該当します。
甲状腺機能亢進症でも慢性的なものとして起こります。

腸管運動の低下

蠕動運動が低下することで細菌の異常増殖が起こり、脂肪や水の吸収障害を起こします。

慢性のものとして糖尿病や強皮症があります。

胆汁性下痢

過敏性腸症候群と間違われやすいものに胆汁による下痢があります。2015年にNHK「ためしてガッテン」の「ユルいおなかの新犯人!下痢ピンチSP」で放送されました。

症状としては食事を摂った一定時間後に下痢になるというもので、小腸の機能が衰えている人、特に過去に小腸や虫垂炎の手術をした人などに多くみられます。

夜寝ている時に溜められた胆汁(胆嚢から分泌される消化液)は、小腸で吸収され本来胆嚢に戻るべきものですが、戻らず大腸に流れてしまい下痢になるというものです。

その日の最初の食事である朝食後に起こることが特徴で食後1~2時間後に必ず下痢になります。下痢止めが効かないので、食事の時間を調整することでコントロールする必要があります。

下痢を防ぐには?下痢しやすい人の体質改善方法

暴飲暴食など腸に負担をかければ消化・吸収がうまくできず下痢になりやすくなります。アルコールの摂取は蠕動運動を過剰にさせるのでなおさらです。刺激物や冷たいものを大量に取ることも下痢につながるので、気をつけましょう。

普段の食事で腸内環境を善玉菌優勢の状態にしておくことで、下痢を起こしにくい体質にすることができます。

腸内環境を改善する食事 腸に良い食事 腸内細菌 腸内フローラについて

下痢の時の食事、食べ物は?

下痢をすると必要な水分や栄養が失われてしまいます。お茶など温かい飲み物を飲んで水分を補うようにします。スープや味噌汁などで水分と栄養を補うのも良いでしょう。

健康な状態なら下痢を防ぐことになる食物繊維も下痢の時には消化に負担をかけてしまうので、控えたほうがよいでしょう。

芋類、豆類、やかぼちゃ、栗などは腸内で発酵してガスを発生させ腸を刺激します。これらも下痢の時には控えたほうがよい食品です。

野菜は生野菜は控えて火を通したものを食べるようにします。刺激の少ない消化に良いものをバランス良く食べ、失われた栄養を補うことが大切です。

スポンサーリンク

参考文献

「病気がみえる 〈vol.1〉 消化器」
医療情報科学研究所 (編集)

栄養の基本がわかる図解事典」
中村 丁次 監修

スポンサーリンク