間脳(視床、視床下部)、脳幹、小脳の構造 場所 働きなどについて

間脳(視床や視床下部)、脳幹、小脳の構造、場所、働きなどについて解説します。

間脳、脳幹、小脳

Original Update by John A Beal, PhD. Dep’t. of Cellular Biology & Anatomy, Louisiana State University Health Sciences Center Shreveport

間脳

間脳は大脳と脳幹(中脳、橋、延髄)の間にあり、大脳半球の中心に位置します。

大脳に分類されたり脳幹に含まれる場合もあります。
大脳についてはこちら。
脳の構造 大脳 大脳新皮質 大脳辺縁系 大脳基底核について

間脳は視床上部視床視床下部から構成されます。(視床上部は視床に含まれる場合もあります)

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視床上部

視床上部には手綱(たづな)や松果体(しょうかたい)があります。

手綱

手綱では嗅覚系と脳幹との連絡などが行われます。

松果体

概日リズム(がいじつリズム:体内時計)を調節するホルモンであるメラトニンの合成・分泌が行われる内分泌器です。 松果体

視床

視床は主に嗅覚以外の感覚(視覚、聴覚、体性感覚など)の中継地点として働きます。

運動の制御や情動・記憶にも関与しています。 障害されると対側半身に障害が現れます。(左半球の視床が障害されると右半身に、右半球の場合左半身に問題が現れる) 視床

Original Update by Life Science Databases(LSDB).

視床下部

視床下部は自律神経系や内分泌系の中枢としての働きがあります。

体温調節、体温・浸透圧の調節、睡眠・覚醒、摂食・飲水、性行動、情動など重要な生命活動の調節を担っています。

視床下部から分泌される視床下部ホルモンは下垂体門脈を通って下垂体前葉細胞に送られ、下垂体前葉ホルモンの分泌を促します。

障害されると、体温の異常、摂食障害、水の代謝異常、内分泌の異常、精神の異常などが起こります。

視床下部

Original Update by OpenStax College – Anatomy & Physiology

視床下部ホルモン

視床下部ホルモンには下記のものがあります。

  • 成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)
  • ソマトスタチン
  • 甲状腺放出ホルモン刺激ホルモン(TRH)
  • プロラクチン放出因子 (PRF) ※
  • プロラクチン抑制因子 (PIF) ※
  • 副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)
  • 性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)

※プロラクチンを分泌・抑制するホルモンに関してはまだ詳細が明らかになっていません。

下垂体および下垂体ホルモンに関してはこちらを参照してください。
脳下垂体と下垂体前葉ホルモン 成長ホルモン プロラクチン等について

脳幹

脳幹は中脳(きょう)、延髄(えんずい)から構成され、呼吸や睡眠、体温調節、代謝などの生命活動を司ります。 脳幹

Original Update by BruceBlaus.

中脳

中脳は視覚や聴覚の中継点です。
無意識に運動する神経系に関与しており、眼球運動や歩行運動の調整などをしています。

障害されると体の麻痺、動眼神経麻痺、垂直注視麻痺(上や下を向けない)などが起こります。 中脳

Original Update by Takuma

橋は全身の筋肉運動をコントロールし、顔面の運動、咀嚼運動、呼吸の調節などに関わっています。

障害されると、体や顔面神経の麻痺、眼球の動きに障害が起こったりします。

橋

Original Update by Takuma

延髄

延髄は心臓の拍動や血圧を調節する心臓中枢、呼吸中枢など基本的な生命活動に関わる中枢があります。

障害されると、温痛覚障害やめまい、瞳孔の異常などが起こります。

延髄

Original Update by Takuma

小脳

小脳は脳幹の背側にあり、四肢(手足)や体幹の動きの調節や平衡・眼球運動の調節に関わります。 小脳

Original Update by Nrets at en.wikipedia

小脳半は大脳小脳(小脳半球)脊髄小脳(小脳虫部)前庭小脳(片葉小節葉)の3つの領域に分かれ、入力された情報を統合し、なめらかで適切な運動を行えるように調節します。

大脳小脳(小脳半球)

大脳皮質からの情報が橋を介して伝えられ、小脳半球で統合され再び大脳皮質に出力します。

四肢の動きの調節やなめらかに話すための機能に関わっています。

障害されると四肢の運動失調や言語障害などが起こります。

脊髄小脳(小脳虫部)

脊髄から筋や腱の深部感覚が伝えられ、脳幹を経由して脊髄に出力されます。

体幹の動きに関わっていて、姿勢や歩行を調節します。

障害されると体幹の運動失調が起こり、うまく歩けなくなったりします。

前庭小脳(片葉小節葉)

内耳の前庭神経から頭の位置や傾きに関する情報が片葉小節葉に伝えられ、眼球運動系の核や脊髄に情報が出力されます。

身体の平衡や眼球運動の調節を行います。 障害されると平衡障害、眼球運動障害が起こります。

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参考文献

病気がみえる 〈vol.7〉 脳・神経
医療情報科学研究所 (編集)

「史上最強カラー図解 プロが教える脳のすべてがわかる本」
岩田 誠 (監修)

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