女性性器の構造 卵巣、卵管、子宮、膣、外陰などについて

女性性器の構造や位置などについて解説します。

女性

女性性器の構成

女性性器は内性器外性器に分かれています。

内性器

内性器は卵巣卵管子宮からなっています。
このうち卵巣と卵管を付属器と呼びます。

内分泌機能や受精~胎児の発育および出産などに関与します。

外性器

外性器は外陰部を指します。
主に性交に関与しています。

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女性性器の位置

女性性器

横からの断面 Original Update by OpenStax College

 

子宮

正面から Original Update By OpenStax College

子宮

子宮子宮内膜着床した受精卵を発育させる器官です。

成熟した女性の子宮は卵くらいの大きさで全長約7cm、重量60~70gです。

子宮

子宮は大きく子宮体部子宮頸部の2つに分かれています。
子宮体部と子宮頸部の境の部分を子宮峡部といいます。

子宮体部と子宮頸部

子宮体部

子宮の上部2/3が子宮体部です。
子宮体部の上部は子宮底、子宮体部の内腔を子宮腔といいます。

子宮頸部

子宮の下部1/3が子宮頸部です。
子宮頸部の上部は膣上部といい、下部を子宮膣部といいます。

子宮頸部の内腔を子宮頸管といいます。
その下の外子宮口は膣に開いており、分娩の進行と共に柔らかくなり大きく開くようになります。

子宮壁

子宮壁は子宮腔側より、子宮内膜子宮筋層子宮漿膜で構成されています。

子宮内膜

子宮内膜は、思春期から閉経に至るまで月経周期に伴い、周期的な変化を繰り返します。

子宮筋層

子宮筋層は平滑筋からなっています。

子宮漿膜

子宮漿膜(しょうまく)は子宮外膜とも呼ばれ、子宮体部を覆う腹膜です。

卵巣

卵巣は親指の頭くらいの大きさの器官です。
卵子の生成、成熟、排卵を行う女性生殖器系の中心的な生殖器官であると共に、内分泌器官として性ステロイドホルモンを分泌します。

卵巣は外側の皮質とその内側の髄質に分けられます。

卵胞

卵巣内では卵胞が発育します。
卵胞とは、卵細胞を周囲の卵胞細胞、顆粒膜細胞、莢膜細胞(きょうまくさいぼう)などが取り囲んだものです。

原始卵胞→一次卵胞→二次卵胞→前胞状卵胞→胞状卵胞→成熟卵胞(グラーフ卵胞)と成長し、一次卵胞から成熟卵胞までの期間はおよそ200日です。

成熟卵胞(グラーフ卵胞)は排卵準備が整った卵胞です。

排卵

成熟細胞が発育、増大すると卵巣の表面に突出して破裂し、内部の卵子、卵胞液、顆粒膜細胞などが排出されます。
これが排卵です。

排卵されるのは1個の成熟細胞のみで、それ以外の卵胞は成熟途中で閉鎖卵胞となり退縮します。

黄体

黄体とは、排卵後、卵胞壁に残存した顆粒膜細胞と莢膜細胞が肥大・増殖したものです。

排卵後1~4日で完成し、プロゲステロン(黄体ホルモン)、エストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌します。

黄体の寿命はほぼ14日と一定しています。

白体

白体は、退化・変性した黄体や閉鎖卵胞が結合組織に取って代わったものです。

卵管

卵巣から排卵された卵子は一旦、腹腔内に排卵されます。
その後、卵管采(らんかんさい)に捕捉され、卵管に入ります。

卵管は卵子の捕捉や輸送を行うとともに、受精、受精卵の分裂と分化といった生殖現象の場となります。

(ちつ)は子宮と外性器を連結する筋性の管状器官で子宮からの月経や粘液の排泄管の役割を果たします。

エストロゲンの作用により膣粘膜ではグリコーゲンが作られ、常在菌である乳酸菌の一種により乳酸に換えられることで膣内は酸性に保たれています。
これにより外部からの細菌などの侵入を防いでいます。

外陰

外陰

膣口には処女膜とよばれる膜様構造があり、膣と膣前庭の境界を形成しています。通常は小さい孔が開いていて月経血や分泌物の排泄が可能です。

会陰は分娩時にやわらかくなり伸展します。しばしば裂傷を生じるので経年婦では瘢痕がみられることもあります。

外陰の外観は小児期、性成熟期、老年期で大きく変化します。

陰核亀頭

2つの海綿体があります。
真皮には神経終末が密集しており、極めて敏感です。

小前庭腺

小前庭腺はスキーン腺ともよばれ、外尿道口の両側に位置します。

大前庭腺

大前庭腺はバルトリン腺ともよばれ、左右の前庭球の後ろ側に位置します。
性的興奮時に粘液を分泌します。

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性器の炎症・性病に関してはこちらを参照してください。
性病・性感染症(STD)の種類と症状、検査方法、治療について

参考文献

「病気がみえる vol.9: 婦人科・乳腺外科」
医療情報科学研究所 (編集)

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