胆嚢ポリープの原因 症状 治療 検査 手術 痛みについて

胆嚢ポリープの原因、症状、治療、手術、痛みなどについて解説します。

エコー検査

Original Update by © Nevit Dilmen

胆嚢ポリープは40~50歳代の男女に多くみられる病気です。
胆嚢の内側にできる隆起病変のことをいいます。

胆嚢ポリープの大半はコレステロールポリープと呼ばれるもので、胆汁に含まれるコレステロールが胆嚢壁に沈着して隆起します。大抵は5mm以下の良性のものですが、10mm程度に達する場合もあります。

他にも上皮細胞の増殖による過形成ポリープ、胆嚢炎による炎症性ポリープ、粘膜上皮が盛り上がってできる胆嚢腺腫があります。

大きさが10mm以上の胆嚢腺腫の場合は癌(がん)が疑われます。

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胆嚢ポリープの原因

コレステロールポリープができる原因は食生活ではないかと考えられています。
脂質の多い食事、ファーストフードなど肥満につながるような食事に原因があるといわれています。

炎症性ポリープの原因は胆嚢炎などの炎症によるものです。 他は原因不明ですが、ほとんどは良性のものです。

胆嚢ポリープの症状

基本的には無症状です。
痛みはありません。

胆嚢ポリープの検査

胆嚢ポリープが疑われる場合に、超音波検査(エコー検査)が行われます。
ポリープの形、大きさ、個数、胆嚢壁の状態、良性か悪性かの識別が可能です。

超音波検査で癌(がん)との識別ができない場合は、超音波内視鏡検査やCT検査などが行われます。

癌の疑いがある場合は3~6ヶ月に一度画像検査を行い、癌の徴候があるかどうかチェックします。

胆嚢ポリープの治療

胆嚢ポリープが発見されても、症状が無く良性のものは経過観察となります。

検査で胆嚢癌が確定した場合は胆嚢の摘出手術が行われますが、大きさが10mm以上の胆嚢腺腫の場合も、癌の疑いがあるので摘出手術をすすめられる可能性が高くなります。

胆嚢癌が確定した場合は全身麻酔による開腹手術が行われますが、癌が疑われる胆嚢ポリープの場合、腹腔鏡下胆嚢摘出術を行うことが主流になっています。

胆嚢ポリープの手術 胆嚢を切除するかどうかの判断について

現在の医療技術では胆嚢の中のポリープだけを切除するということは困難なようです。
そこで胆嚢ごと取ってしまう腹腔鏡下胆嚢摘出術や開腹手術を行うことになります。

問題は無症状で胆嚢が正常に機能している状態にも関わらず、10mm程度のポリープがあった場合です。
癌化する可能性を考えて手術するかどうかの選択を患者に委ねられるケースも少なくありません。(20mmくらいに達すると通常手術を勧められます)

判断を委ねられるということは、手術をしない場合、ポリープが今後どうなっていくかはお医者さんにも分からないということです。
以下のメリット、デメリットを天秤にかけて自分で判断する必要があります。

胆嚢摘出のメリット

  • 頻繁に検査する必要が無くなる。
  • 胆嚢癌の心配が無くなるという精神面の安定。

胆嚢摘出のデメリット

  • 適切な胆汁の分泌が障害されるため消化機能に不具合が起こる可能性があり、下痢や腹痛などの症状が現れる可能性がある。
  • 脂質の摂取は特に気をつける必要がある。
  • 臓器を切除するということの体への負担が健康面でどう影響してくるかは未知数。

腹腔鏡下胆嚢摘出術

お腹に数か所、穴をあけて胆嚢を摘出する方法です。
胆嚢に炎症がある場合や、穴があいている場合、胆嚢水腫など、胆嚢を取り除いたほうがいいと判断された場合に行われます。

開腹手術に比べると体への負荷は少なく入院期間も短くてすみます。

胆嚢を取ってしまうことで、濃縮機能が失われ、薄い胆汁が出っぱなしの状態になります。
そのため下痢、消化不良、食欲不振、軽い吐き気などが起こる可能性があります。
これらは消化酵素薬や整腸薬の服用で通常は3~4ヶ月すると気にならなくなります。

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参考文献

「名医の図解 最新肝臓・胆のう・すい臓の病気をよくする生活読本」
横山 泉

膵臓・胆のう・胆管の病気の最新治療
白鳥 敬子 著

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