高血圧は気にしない方がいい?降圧剤は危険?高血圧と肩こりの関係!

高血圧や降圧剤に対する考え方についてや、高血圧と肩こりの関係、理想体重などの数値について解説します。

滝
脂質、血圧、BMI、食塩摂取量など、これまで各機関で定められた値を紹介してきましたが、これらに異論を唱える人もいます。

今回は「高血圧はほっとくのが一番 (講談社+α新書)」という本で提起されている考え方について考えてみたいと思います。

著者である松本光正先生は関東医療クリニックの院長をされている方です。
中村天風の最晩年の弟子として指導を受けた、と紹介されていることからも分かりますが、東洋医学の考え方を強く持った方のようです。

いわゆる本態性高血圧症(症状が特に無く原因不明の高血圧)は気にする必要はないと断言しています。その理由は、血圧は血管の老化に従って上がっていくものなので、加齢と共に上がっていくのはむしろ心臓が健康な証拠であり、それを薬で下げてしまうのは言語道断である、というものです。

血圧が高いということは体がそれだけの血液を必要としていることを十分考慮する必要があり、ただ数値を下げればいいということではないと強く訴えています。

疾患や症状が無ければ収縮期血圧が200mmHGまでは心配ないと述べています。

これはなかなか大胆な数字ですが、現在の高血圧の基準も度々変わっているので、公式発表される基準の根拠というのはよく分かりません。

高血圧基準値の変遷

年度高血圧基準値(mmHg)
1987180/100
2004140/90
2008130/85
2011130/85

このように基準値が下がってきたことで、必然的に高血圧患者は増え、降圧剤を処方される人は増えます。

要するに薬を売りたい製薬会社に操作された基準である、健康な人が病人にされてしまっている、と松本先生は訴えます。

以前は年齢+90が血圧の目安と言われていましたが、「免疫革命」で有名な安保徹先生は現在でもこの基準でよいと最近の著書の中に記しています。

現在の高血圧や低血圧の基準値

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降圧剤の危険性

降圧剤の副作用については前の記事でも書きましたが、公にされていない副作用として、ガンや脳梗塞になる危険性を挙げています。
ガンの危険性については著書を読んでみてください。

それにしても血圧を下げることで予防できるはず(と私達は思いこんでいる)の脳梗塞の危険まで上がってしまうのでは何のために薬を飲んでいるのか分からなくなります。

脳梗塞については、血管内に生じた血栓を高い血圧で押し流そうとする体(心臓)の作用を、降圧剤により阻害してしまうということが指摘されています。

また高齢者が高血圧を抑えるために降圧剤を服用し続けた結果認知症が進んでしまった、という話もあります。これは降圧剤を使用したせいで脳が必要としている血液が足りず、結果として認知症になってしまったとのことです。

これらは長期服用した場合の話なので、短期的にそれぞれの疾患に応じて服用する分にはもちろん問題はありません。ガンになるかもしれないリスクを心配するよりも実際に生じた心疾患等の対策として降圧剤を服用することは必要なことです。

つまり、疾患や症状も無いのに血圧を下げるためだけの目的で降圧剤を飲むことは、余計な病気を招くことだ、と松本さんは警告をしているのです。

仮に疾患を抱えたとしても病気が良くなった後は生活習慣を改善して降圧剤の量を減らしたり服用せずに済むように対処する努力をすべきでしょう。
食事などの生活習慣を改善する

血圧計は捨ててしまえ!?

またこれも大胆な提案ですが「血圧計は今すぐ捨てなさい」ということも述べられています。

これは、血圧を気にするという行為そのものがストレスとなり血圧を上げてしまうことを懸念してのものです。

この記事を書いている私の意見では、自分の内側の声を聴ける人、体が今どういう状態にあるかを敏感に察知できる人は毎日血圧を測る必要はないし、頻繁に健康診断を受ける必要もないと思います。

しかし、会社の仕事に必死になって働き過ぎているような人は定期的に血圧測定などを行ったほうが良いでしょう。心疾患になる人はストレスに無頓着で自分の体が発している危険信号に気がつかない人が多いものです。

具合が悪くて病院に行ったところ狭心症と診断され慌てて手術が必要になったというようなケースでは、日頃血圧などを測っていれば症状が出る前に対策を立てることもできたかもしれません。

つまり健康に気を使っている人は数値ばかりに囚われず免疫システム(心の問題が大きく健康に影響する)のことも考えたほうが良いということでしょう。

高血圧と肩こりの関係

肩こり 高血圧の一つの症状として肩こりがあります。

肩こりがひどくて高血圧だから降圧剤で血圧を下げる、というのは最悪の対処の仕方のようです。 肩がこっているから体は血圧を上げて肩こりを治そうとしている、と松本先生は述べています。

肩の血流を良くしようと心臓が頑張っているわけです。 お分かりのように治すべきなのは高血圧ではなく肩こりそのものです。

ストレッチをしたり原因となっているストレスなどに目を向けるべきです。
↓テレビ(金スマ)で話題になった血流を良くするストレッチです。
骨ストレッチ
肩こりの人は試してみると良いでしょう。

安保先生は慢性的に肩こりがあるなら、生き方を見直すべきだと述べています。 ストレスや生活習慣に目を向けるということが最も大切なことでしょう。

肥満について

BMIによる肥満の判定基準は25以上で理想の値は22となっています。
自分のBMIを調べる

しかし実際に調査した結果を見ると、最も長生きするのは、BMIが25~30未満の人で、次が18.5~25未満、3番目はBMI30以上の人で、最も短命な人はBMIが18.5未満のやせ型の人です。
(http://www.office-onoduka.com/nenkinblog/2010/01/post_166.html より)

大雑把にいえばBMIが20~30未満ならばそんなに心配することはないというデータです。
ダイエットが必要な人はBMIが30以上の人です。

こうみると高血圧でBMIが30以上ならばダイエットの必要があるが、20代ならばダイエットする必要があるのかは疑問です。 高血圧=体重を落とす、というのは必ずしも正しいとは言えないようです。

松本先生もメタボについて「大嘘」と一刀両断しています。
(ただしBMIについては理想値の22は疫学的に病気にかかりにくい値だそうです)

ウェスト85cm以上に科学的根拠はなく、むしろこれくらいの腹回りが一番長生きするというデータがある、ガンは痩せている人のほうが圧倒的になりやすい、と指摘しています。

肥満よりも痩せすぎのほうを心配しなくてはいけませんが、話題になるのはダイエットのことばかりです。
メタボリックシンドロームの診断基準

脂質も?

脂質についてもLDLコレステロールが140mg/dl以上は脂質異常、適性値は120とされていますが、この値に根拠がないという話があります。

一説によると境界値といわれる120~139が最も良いという話もあります。 松本先生の本ではコレステロールについては、総コレステロールについて書いてあるので、そこはちょっと残念です。LDLコレステロールについての見解が欲しかったです。
脂質異常症の診断基準

塩分(ナトリウム)の摂取について

食塩に含まれるナトリウムの摂取についても松本先生は、塩分と高血圧は関係ない、としています。

塩分の摂取でなぜ血圧が上がるのか」にて、食塩感受性の問題を取り上げましたが、このような問題が無いならば無理して減塩する必要は無さそうです。

むしろ塩分不足による悪影響を心配しています。 松本先生の考えによると、高血圧と塩分摂取に関係はないが、塩分不足による血圧低下の心配はあるそうです。

それ以外にも塩分不足は循環不全、脱水症状、便秘、貧血、むくみなどの不調があるとのことです。 減塩しすぎて元気がなくなることの心配もしたほうがよいと警鐘を鳴らしています。

まとめると、食塩感受性が強い体質でなければ現在の日本人の平均摂取量(約10g)くらい塩分をとっても問題はないと捉えてよさそうです。もちろん摂りすぎは良くありません。

塩分 1日の適切な摂取量とは?控えれば健康に良いというわけではない

健康な人は数値は気にしなくていい

ある程度健康であれば、様々な数値を気にするよりも「楽しく生きる」ということが免疫の観点から見てより体を健康にするでしょう。

ただし仕事でストレス過多になっている人や不摂生な生活をしている人は、各機関で推奨されている数値をある程度は気にしたほうがよいでしょう。

不摂生な生活を送っている人が、高血圧も脂質も気にしなくていい、と勘違いしてしまえば、やはり生活習慣病の危険が出てきます。

自分の体がどういう状態にあるのか、服用している薬にどのような作用があるのかなどを考えるきっかけとしてこの本はとても良いと思います。

参考文献

高血圧はほっとくのが一番 (講談社+α新書)
松本 光正 講談社 2014-04-22 売り上げランキング : 11800

by ヨメレバ

「病気にならない生き方」
安保徹 著

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