血圧を下げる方法 高血圧の原因と食事 降圧剤の副作用とやめる方法

血圧を下げる方法や高血圧の原因と食事、降圧剤の副作用と服用をやめる方法について解説します。

血圧測定

高血圧の原因は?

高血圧の大きな要因は遺伝、加齢、肥満、塩分の過剰摂取、ストレス等といわれています。
加齢や肥満で何が起こるかというと動脈硬化です。

高血圧と動脈硬化は相関関係にあります。
高血圧は血管に負荷をかけるので、動脈硬化が進み、進んだ動脈硬化は血圧を高くします。
これは老化現象の一つでもありますが、問題は血圧の上がり方です。

血圧の基準値や正常値を見てみると分かるように、現在の高血圧の基準はとても低く、多くの人が高血圧症(本態性高血圧症)になっています。

肥満と高血圧 自分のBMIを知る

肥満の人、特に内臓脂肪の多い人は血圧が高くなる傾向にあります。
高血圧で太り過ぎの人はまず、体重を減らすことを考える必要があります。

肥満度を表すBMIの計算式は、体重kg ÷ (身長m)2 です。 BMIが30以上で高血圧の人は体重を落とすということがとても重要になるので、ダイエットするようにしましょう。

日本肥満学会の判定基準

18.5未満      やせ
18.5~25未満 普通体重    
22                 標準体重
25以上           肥満

下記に身長(cm)と体重(kg)を入力するとBMIの値を知ることができます。

スポンサーリンク

塩分の摂取でなぜ血圧が上がるのか

食物中の塩分が吸収されて血液に入ると、それを薄めるために体は水分を血管内に保持しようとします。この為のどが乾きます。

そして体内の循環血液量が増加するので、結果的に沢山の血液を流す為に血圧は上がることになります。

塩分の過剰摂取と食塩感受性について

高血圧の原因の一つとされる要素に遺伝があります。
何が遺伝するのかというと食塩感受性の強さです。

食塩感受性の強い人というのは、塩分(ナトリウム)を摂ると血圧が上がりやすい体質の人です。
腎臓からのナトリウム排泄能力が低く、更にろ過の後にナトリウムを再吸収してしまい体に塩分を溜めやすくなってしまうという人です。

つまり腎臓の健康を維持することは高血圧予防に繋がります。
そして腎臓の健康維持は動脈硬化の予防とほぼ同様で、肥満や脂質異常、喫煙に注意することです。

食塩感受性が強い人は塩分をコントロールして過剰摂取を避ける必要があります。

1日にどのくらい塩分を摂ればいいのか?

厚生労働省の発表によると現在日本人の1日当たりの平均塩分摂取量は、 男性 11.1g 女性9.4g となっています。

そして推奨される1日当たりの塩分摂取量は各機関により異なり、以下のようになっています。

機関男性女性
厚生労働省8g7g
日本高血圧学会6g6g
WHO(世界保険機関)5g5g

1日の塩分摂取量を5gや6gに抑えることは中々大変なことです。
しかしすべての人が塩分を減らす必要があるかどうかについては議論があります。

これらの値を目標にするべき人はあくまでも高血圧で特に食塩感受性が強い人です。

飲酒について

お酒は適量ならばタバコと違って体に良い側面もあります。
酔うことで血行が良くなり、動脈硬化に良い作用が得られます。

この適量を守るということがとても大切です。 飲み過ぎるとアルコールによる血圧上昇や内臓脂肪を増やしてしまう原因となります。

お酒の適量は男性の場合、日本酒「1合」、ワイン「グラス2杯」、ビール「中瓶1本」、焼酎「半合弱」、ウィスキー「ダブル1杯」、梅酒「200ml」となっています。
女性の場合はこの半分が適量になります。ウィスキー 糖質という観点ではビールや日本酒などの醸造酒よりも、焼酎やウィスキーなどの蒸留酒のほうが糖質を含まないのでお勧めです。
また赤ワインに含まれるポリフェノールには動脈作用を防ぐ作用があります。

以上から毎日飲むなら焼酎、ウィスキー、ブランデー、赤ワインがお勧めです。
尚、アルコール度数が高いものはお勧めできません。(50度以下のものが良いでしょう)
ビールや日本酒が好きな人は毎日ではなく、ここぞという時に楽しんで飲むようにするとよいでしょう。

喫煙について

喫煙が体に良くないことはもはや言われるまでもないことでしょう。
タバコに含まれるニコチンなどの成分は血管を収縮させ血圧を上昇させます。

高血圧になっているのに止められないという人は、ニコチン中毒になっている可能性があります。昨今、禁煙外来も増えていて無理やり吸いたいのを我慢するのではなく、その人に合った禁煙方法を指導してくれます。

禁煙外来を探す

ストレスについて

日々のストレスも血圧を上げる大きな要因です。
血圧を測るときは普通安静時や落ち着いた時なので、職場(家庭でも)でイライラしているときや悩んでいるときの血圧は分からないかもしれません。

怒っている時、イライラしている時、緊張している時など交感神経優位の状態が続くと血圧は上がり、心臓や血管に負荷がかかります。

ストレスを抱えてそれを解消するためにお酒を飲み過ぎたり喫煙をしてしまう人は、高確率で生活習慣病になりやすい人と言えるでしょう。

ストレスで血圧を上げてしまったと感じたら、その分休息をとって副交感神経優位の時間を作る必要があります。

仕事で疲れて帰宅した後はぬるめのお風呂に入ってリラックスし、家族との会話やテレビを見る等、穏やかな感情を保つようにすることが大切です。

家で職場のイライラを引きずってしまうような人はとても危険です。

またクヨクヨすることも良くありません。 帰宅後や休日は仕事のことを忘れてリラックスした時間を持つことが血圧を上げない秘訣です。

女性の場合、夫やパートナーとのスキンシップ(身体的接触)の頻度が高いと血圧が低くなることが分かっています。

スポンサーリンク

高血圧の人が血圧を下げる食事・食べ物は?

カリウムが多い野菜、果物、豆類を食べる

野菜や果物、豆類にはミネラルの一つであるカリウムが多く含まれています。
カリウムは血液中のナトリウム(塩分)を尿として排泄する作用があり、高血圧を抑えることに大きく役立ちます。

大豆、里芋、さつまいも、パセリ、ほうれん草、こんぶ、ひじき、アボカド等に特に多く含まれています。

ただし腎臓に疾患がある人はカリウムの摂取は医師に相談する必要があります。
また、BMIが30以上ある人は、糖質を控えたほうがよいので、芋(いも)類はあまり量を食べないほうがいいでしょう。

魚を食べてEPAを摂るようにする

脂肪酸(n・3系)の一種であるEPAには血管拡張作用や中性脂肪を低下させる性質があり、血管や血液の健康を助けます。

ハマチ、イワシ、マグロ、サバ、ブリ、ウナギ、サンマなどに多く含まれますが、エビやタコなどにも含まれているので、魚介類全般を食べるようにすると良いでしょう。

特に刺身で食べるのが最もEPAを摂取できます。
煮魚、焼き魚は若干摂取量が落ちてしまいますが、刺身ばかりでは飽きてしまうので、煮たり焼いたりして食べることも必要でしょう。

逆にフライは心臓や血管にあまり良くないというデータがあります。 まぐろ

糖質を制限する

最近の研究により糖質の摂取を制限することが高血圧に効果があることが分かってきました。
糖質制限とは 糖尿病の食事と糖質制限食・糖質制限ダイエットについて

「トクホ」の食品を摂る

この記事を書くにあたって参考にしている「血管を強くして突然死を防ぐ!」(医学博士 池谷 敏郎 著)では、トクホを日々の食生活に取り入れることを推奨しています。

特定保健用食品は、パッケージ等に「トクホマーク」がついていることで区別できます。血糖値を下げるとか、コレステロールを上昇を抑えるとか、血圧を下げるなど、その効果と安全性がヒトでの臨床試験などで科学的に確認されていなければこのマークはつけられないため、わけのわからない一部のサプリメントよりは、よほど健康になれるでしょう。

※追記:池谷先生はトクホを推奨していますが、調べてみると添加物の多い製品や必ずしも健康的とは言えないものもあるので、トクホだから体に良いわけではないようです。

降圧剤について

心臓病や血管の病気などがある場合、血圧が高い状態というのはとても危険です。
そのような場合、病院へ行くと、血圧を下げる薬である降圧剤が処方されることになります。
降圧剤は医師の指示の元に正しく服用する必要があります。

主な降圧剤の種類と副作用について

カルシウム拮抗薬

最も多く使われている薬で、血管を広げて血圧を下げる作用があります。

カルシウム拮抗薬の副作用

動悸、頭痛、顔のほてり、浮腫(むくみ)など

ACE阻害薬

血圧を上げるアンジオテンシンⅡを作るACEという酵素の働きを阻害する薬です。

ACE阻害薬の副作用

咳(せき)、頭痛、発疹、かゆみなど

AⅡ受容体拮抗薬

比較的新しい薬です。アンジオテンシンⅡが受容体に結合するのを妨げることによって血圧上昇を防ぎます。

AⅡ受容体拮抗薬の副作用

めまい等

β遮断薬

心臓の働きを弱めることで血圧を下げます。

β遮断薬の副作用

ぜんそく、手足の冷感など

利尿薬

体内のナトリウムと過剰な水分の排泄を促し、血液量を減らすことで血圧を下げます。

利尿薬の副作用

血液中のカリウム減少、尿酸・脂質の増加、糖代謝異常、性機能に障害など

降圧剤をやめるには

降圧剤は一生飲み続けなければならない薬ではありません。 上記したように肉食中心から魚・野菜中心の食生活に変え、喫煙・飲酒・ストレス過多・運動不足などの生活習慣を改善することで血圧を下げることは可能です。

食塩感受性が強い体質ならば塩分を控えることでも血圧は下がります。
心疾患や血管に問題がある場合などは、降圧剤の服用はやむを得ませんが、
本態性高血圧症で特に症状も無く、生活習慣を変えずに薬で血圧を下げるということは非常に体に悪いのでやめるべきです。

血圧は下げられる、降圧剤は止められる」の著書、坂東先生のクリニックでは、病院内で栄養士さんと食事相談をして減塩や体重を落とすことを指導してもらえるので多くの人が降圧剤の服用をやめることができるそうです。

この病院は徳島県にあるので限られた人しか利用できないかもしれませんが、栄養士による食事相談は様々なところで利用できるので、一度このようなサービスを利用してみるのもよいでしょう。自分で毎日の食事に気を遣うのは大変という方も多いと思います。

こちらも参考にしてください。
高血圧は気にしない方がいい?降圧剤は危険?高血圧と肩こりの関係!

水の摂取量を増やすことで高血圧を改善できる可能性があります。
水を飲むだけの健康法!病気を治す飲水法 水ダイエットの効果は?

血圧を毎日測る

降圧剤をやめるためには、自分の血圧の変動をよく知っておくことが大切です。
血圧は一定ではなく常に変動しています。どういうときに上がったり下がったりするのか、薬を飲むとどの位下がるのかなどが分かってくると、生活習慣の改善に役立ちます。

血圧は1日の中での変動や季節による変動もあります。 冬季は血管が収縮するので夏季に比べて血圧は上がります。
これは降圧剤を服用している場合、季節によって量を変える必要があることを表しています。

売れ筋の血圧計
【送料無料】オムロン 上腕式血圧計 HEM-7132 [HEM7132]
by カエレバ

西式甲田療法

西式甲田療法では、高血圧を健康的に改善することが可能です。

難病 原因不明の病気が治る西式甲田療法とは 少食 断食の効果について

参考文献

血管を強くして突然死を防ぐ!
池谷 敏郎

血圧は下げられる、降圧剤は止められる ~心臓血管外科医の高血圧管理術~」
坂東 正章

高血圧にならない、負けない生き方
梅村 敏 著

スポンサーリンク