空腹で手が震える機能性低血糖症 低血糖症の原因 症状 治療等について

糖尿病による低血糖症、空腹で手が震える機能性低血糖症、反応性低血糖症、無反応性低血糖症、乱高下型低血糖症などについて解説します。

震え

低血糖とは

低血糖とは血液中のブドウ糖の量が低下し血糖値が70mg/dl以下に下がることをいいます。
低血糖症は主に糖尿病患者に起こるとされていますが、近年、糖尿病とは別の糖代謝異常として機能性低血糖症反応性低血糖症などが注目されるようになってきています。

いずれも低血糖の症状は共通です。

低血糖の症状

血糖値が70mg/dl以下

強い空腹感あくびが出ます。

カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミン)の分泌上昇により、以下の症状が起こります。

手や指の震え発汗動悸不安感顔面蒼白頻脈イライラ不安感恐怖心、等。

また脳にブドウ糖が不足することで、集中力の低下強い眠気うつ症状などが起こります。

血糖値が45mg/dl以下

脳・神経細胞の代謝低下が起こり、頭痛目のかすみ等の中枢神経症状が現れます。

血糖値が40mg/dl以下

傾眠(うとうとしたり、ぼんやりする)状態になります。

血糖値が30mg/dl以下

昏睡状態となります。

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空腹で手が震える機能性低血糖

低血糖症

低血糖症といった場合、通常糖尿病患者に起こる低血糖状態を指します。
糖尿病急性合併症の一つでもあり、経口血糖降下薬やインスリン製剤の不適切な使用により起こります。

糖尿病とは 1型糖尿病の原因 症状 治療 インスリンと血糖の関係について
2型糖尿病の初期症状 検査 診断基準 原因 症状 治療などについて

低血糖症の原因

経口血糖降下薬やインスリン注射の使用料が多い、服用や注射のタイミングが早すぎる、または遅すぎる、食事の量が少なすぎる、過剰な運動、などが原因となります。

低血糖症の症状

上記「低血糖の症状」を参照してください。

低血糖症の治療

低血糖に備えて外出時などはブドウ糖やジュース類、飴などを持ち歩くようにします。

応急処置

意識がある場合、ブドウ糖(5g~10g)またはブドウ糖を含む清涼飲料水を飲みます。

意識が無い場合、周りにいる人がブトウ糖や砂糖を口唇や歯肉(歯茎)に塗りつけます。またグルカゴンの注射が可能な場合、1mgを筋肉注射します。

医療機関での治療

50%ブドウ糖の注射を行います。
症状に応じてブドウ糖点滴を行います。

糖尿病以外の低血糖

糖尿病以外で起こる低血糖症には、機能性低血糖症、反応性低血糖症、無反応性低血糖症、乱高下型低血糖症があります。

機能性低血糖症と反応性低血糖症は同じものです。
これらは正式な病気ではないので、まだ定義が曖昧な部分があります。

機能性低血糖症・反応性低血糖症

糖尿病ではなくてもインスリンの分泌量やタイミングが摂取した糖質に見合わないと、突然強い空腹感を覚え集中力が無くなり、手が震えたり冷や汗が出るという症状が現れる場合があります。

これは江部先生のブログで機能性低血糖として紹介されています。

日常生活の中では、例えば、午後0:30に、糖質ありの昼食後、4~5時間後の午後4:30~5:30くらいに上記機能性低血糖の症状がでやすいと思います。
このような症状が出る人も糖質制限を行うことで改善されます。

低血糖症は糖尿病の合併症として認知されていますが、機能性低血糖症(反応性低血糖症)は正式な病気ではなく、症状が重いとパニック障害など精神的な病気と誤診されることもあるようです。

症状は上記「低血糖の症状」と同様で、重症(血糖値が40以下になる)の場合意識障害が起こることもありますが、大抵は食事やおやつを食べることで治まります。

機能性低血糖症(反応性低血糖症)は糖質制限を行うことで改善する可能性が高いです。
糖質制限とは 糖尿病の食事と糖質制限食・糖質制限ダイエットについて

また内臓脂肪が多いとインスリン抵抗性が増す(インスリンの効きが弱くなる)ので、低血糖になりづらいということがあります。太っている人より痩せている人が機能性低血糖になりやすといえるでしょう。

痩せすぎている人は適性値であるBMI20~22に体重を増やすとよいでしょう。
自分のBMIを確認する

無反応性低血糖症

食事をとっても血糖値が上がらないものです。若年者に多くみられる傾向があります。

脳や体にブドウ糖が十分の供給できず、強い疲労感や思考力の低下などが起こります。また朝起きるのがつらく感じ、学校や会社に遅刻したり、行きたくなくなるということも起こります。

多くの人に抑うつ症状がみられます。

乱高下型低血糖症

血糖値が上がったり下がったりを繰り返すものです。
脳へのブドウ糖の供給が不安定になるため、気分の変化も乱高下します。

情緒不安的や躁鬱的になるなど交感神経が優位になる傾向があります。
精神的な異常と思われがちですが、原因は血糖値の調節異常です。

糖尿病以外の低血糖症の治療

低血糖症がイライラや凶暴性を引き起こすことが分かってきました。
砂糖の害による低血糖症 うつ イライラ ニキビ アルツハイマー病!

低血糖状態を起こさないようにし、血糖を安定させる治療としては糖質制限食が有効です。
糖質制限とは 糖尿病の食事と糖質制限食・糖質制限ダイエットについて

上記江部先生のブログ記事
75g経口ブドウ糖負荷試験と機能性低血糖について

以下の病院がこれら低血糖症の治療に長けていると思われます。
新宿溝口クリニック
マリヤ・クリニック

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参考文献

「病気がみえる vol.3: 糖尿病・代謝・内分泌」
医療情報科学研究所

「2週間で体が変わるグルテンフリー(小麦抜き)健康法」
溝口 徹 著

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