IgA腎症とは IgA腎症 紫斑病性腎炎の原因 症状 治療について

IgA腎症とは何か、IgA腎症、紫斑病性腎炎の原因、症状、治療について解説します。

腎臓病

IgA腎症とは

IgA腎症は免疫グロブリンのうちの1つであるIgAが糸球体の中のメサンギウムという領域に沈着することで腎機能が低下していく病気です。

免疫グロブリンとは血液中に含まれる一般的には抗体と呼ばれるもので本来は体を守る働きをしています。5種類(IgG、IgA、IgE、IgM、IgD)あり、IgAは気道などの粘膜を守る役割を果たし、唾液や鼻汁等にも含まれています。

20年経過で約40%が末期腎不全に進行し人工透析を導入すると言われています。

多くは慢性腎炎症候群となり、ネフローゼ症候群を呈することもあります。
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IgA腎症の原因

何らかの病原菌が体内に入ってきた時IgAが病原体にくっつきそれが腎臓に沈着してIgA腎症が発症すると言われていますが、なぜそのようなことが起こるのかは原因不明です。

この病気の患者さんに口呼吸をする習慣がある人が多いことが分かっています。
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自己免疫疾患の原因についてはこちらの記事で言及しています。
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IGA腎症の症状

初期段階では無症状であることが多く、健康診断などの尿検査で蛋白尿や血尿が出ていることで発見されることが多いです。

特徴的な症状として、風邪を引いたときに肉眼で確認できる血尿が出ることがあります。

腎機能が低下すると蛋白尿、高血圧、浮腫(ふしゅ:むくみ)、食欲不振、息苦しさなどの症状が顕著になっていきます。

IGA腎症の治療

ステロイドの服用が基本です。その他に抗血小板薬、降圧薬などが用いられます。

扁摘パルス療法

今ではこの病気の治療のスタンダードとなっている「扁摘・ステロイドパルス併用療法」(口蓋扁桃摘出+ステロイドの大量投与、略して扁摘パルス)は腎臓内科医の堀田修先生という方が考案した治療法です。

本来ウイルスや細菌などの外敵が侵入すると口内にある口蓋扁桃(扁桃腺)が免疫反応を起こし、敵と戦うために炎症を起こします。しかしIgA腎症ではこの戦闘がなぜか腎臓の中の糸球体を標的として繰り広げられ腎臓の組織を破壊します。

そのため最初の戦闘地帯である口蓋扁桃を摘出することでこの炎症を腎臓に持ち込まないようにする治療法が考え出されました。これが「扁摘パルス」という治療法の基本的な考え方です。

Bスポット治療

しかしこの扁摘パルスでも治らない患者さんがいたために、堀田先生は新たな解決方法としてBスポット療法に辿りつきます。

免疫の誤作動を正常化するBスポット治療は埋もれていた治療法でしたが、IgA腎症に効果のある治療法として堀田先生に再発見され現在様々な病気の治療に有効であることが分かってきています。
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IgA腎症の治療の第一人者である堀田先生が院長を務める病院はこちらです。
堀田 修クリニック

紫斑病性腎炎

3~7歳位の子供に多くみられます。

ヘノッホ・シェーンライン紫斑病に合併する腎炎です。メサンギウム増殖とIgAの沈着が起こることからIgA腎症の近縁疾患として扱われています。

急性腎炎症候群慢性腎炎症候群ネフローゼ症候群の症状を呈する場合があります。

紫斑病性腎炎の症状

腹痛、関節痛、紫斑などです。 紫斑とは真皮や皮下組織での出血により皮膚に暗紫色の斑(まだら)が広がる状態です。

紫斑病性腎炎の治療

治療はステロイド治療が基本となり、IgA腎症同様にBスポット治療等が効果を期待できます。 上記IgA腎症を参照してください。

西式甲田療法

西式甲田療法では、自己免疫疾患が完治した例が多数報告されています。
実行する場合、必ず専門家の監視下で行ってください。

難病 原因不明の病気が治る西式甲田療法とは 少食 断食の効果について

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参考文献

「病気がみえる vol.8: 腎・泌尿器」
医療情報科学研究所 (編集)

「腎臓病の最新治療」
川村 哲也、湯浅 愛 (監修)

よくわかる最新療法 病気が治る鼻うがい健康法 体の不調は慢性上咽頭炎がつくる
堀田 修 著

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