リンパ浮腫の原因 症状 治療 「むくみ」と「はれ」の違い等について

むくみ(浮腫み)とはれ(腫れ)の違い、リンパ浮腫の原因、症状、治療などについて解説します。

浮腫み

「むくみ」と「はれ」

浮腫み(むくみ)も腫れ(はれ)も手や足が太くなりますが、体の内部で起こっていることは異なります。

むくみ=浮腫(ふしゅ)は細胞外の組織間隙に体液が過剰に溜まった状態です。 はれ=腫脹(しゅちょう)は体のある部分の体積が正常より大きくなった状態です。

腫れの原因は細菌感染、打撲、外傷による皮下出血、捻挫(ねんざ)や骨折、リウマチなどの関節の炎症等、アレルギーなど様々です。

一方浮腫みは、何らかの疾患が原因で起こるものと、立ち仕事などで血液が足に溜まり、余分な水分を回収するリンパも重力に逆らえず上体に戻りにくくなることで起こる場合があります。

浮腫の原因 症状 治療について

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姿勢によってリンパの流れが滞ることで浮腫みが生じます。

血液は心臓というポンプによって体中を循環していますが、リンパにはそのようなポンプはありません。リンパ管の蠕動運動などでリンパ液は流れているので自ら流れる力は弱いのです。

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むくみを取るには入浴やリンパマッサージが効果的です。 

リンパ浮腫とは

リンパ浮腫はリンパ管に何らかの問題が生じて浮腫みが起こるものです。 女性のほうが男性より症状が強く出る傾向があります。

リンパの流れが滞るので、免疫細胞の活動が制限され必然的に細菌感染などを起こしやすくなります。

赤い斑点や痛み、発熱が生じる蜂窩織炎(ほうかしきえん)という病気が起こる場合もあります。

リンパ浮腫の原因

主な原因は二つあり、一つはリンパ管の発育不良などの先天的なものです。(一次性)

二つ目はリンパ管の炎症、腫瘍の増殖によりリンパ管の組織へ浸潤、手術後のリンパ流停滞などです。(二次性)

特に多いのは、癌(がん)治療などでリンパ管を切除した場合です。
発症の有無や症状には個人差があり術後5~10年経ってから起こる場合もあります。

リンパ浮腫の症状

病気の進行状態により症状は異なります。

初期段階では、リンパの流れが低下しても自覚症状がありません。

第一期の段階では、皮膚を押すとへこみ、跡が残る軽度の浮腫みがあります。足や腕の浮腫みは上に上げておくと元に戻ります。 第二期では、皮膚に線維化(せんいか:弾力性が失われる)が起こり、指で押してもへこまないくらい皮膚が硬くなります。上に上げても元に戻りません。

第三期では、腕や足が極端に太くなり、変形してしまいます。症状が進むと象皮症になります。

リンパ浮腫の治療

免疫が弱まっているので外傷や虫刺されなどに注意する必要があります。水虫などの皮膚疾患は放置せず早めに治療します。

リンパ浮腫を起こしている手や足はリンパドレナージと呼ばれるマッサージを行います。これは美容の為に行うリンパマッサージとは異なるので注意が必要です。

圧迫療法として、弾性包帯、弾性ストッキングを用いて圧迫しリンパの逆流を防止し、筋ポンプ作用を活発にすることで鬱血(うっけつ)を防止します。

外科治療としてリンパ管と細静脈をつなぐ手術が行われる場合もあります。

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参考文献

リンパの科学」 加藤 征治 (著)

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