低マグネシウム血症 高マグネシウム血症の原因 症状 治療について

マグネシウムについてや低マグネシウム血症、高マグネシウム血症の原因、症状、治療について解説します。

豆腐

マグネシウムとは

マグネシウムリンと共に骨を構成する重要な無機質(ミネラル)です。体内のマグネシウムの60~65%は骨に存在し、残りは肝臓や筋肉、血液などに蛋白質と結合して存在しています。

マグネシウムの不足と過剰症

マグネシウムの1日の摂取基準は成人男性で340~370mg、成人女性が270~290mgです。

カルシウムを多く摂るほどマグネシウムの排泄量が増えます。マグネシウムとカルシウムの摂取バランスは1:2(マグネシウム1に対してカルシウム2)が理想とされています。

マグネシウムの不足は体内のカルシウム不足につながります。(低マグネシウム血症

普通の食事で過剰症になることはなく、摂りすぎた場合は腸管から吸収されます。

マグネシウムを多く含む食品

豆腐には凝固剤としてにがり(塩化マグネシウム)が使われている上にカルシウムも含むので効率的にマグネシウムを摂ることができます。

アーモンドなどのナッツ類、海藻、えびなどの魚介類、豆類などにも多く含まれています。

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低マグネシウム血症

体内のマグネシウムが減少して起こる病気です。
血液や細胞外液に存在するマグネシウムは体内総マグネシウムの1%にすぎないため、血清マグネシウム濃度が正常でも体内マグネシウムが不足している場合があります。

低マグネシウム血症の原因

栄養不足、慢性の下痢などによる消化管からの吸収低下、利尿薬・シスプラチン(抗ガン剤)の使用や高カルシウム血症による腎臓からの排泄低下、ハングリーボーン症候群(骨形成亢進に カルシウム摂取が追いつかない)などが原因となります。

低マグネシウム血症の症状

低カルシウム血症が起こるのでそれに伴うテタニー症状(低カルシウム血症を参照)などが現れます。他に低カリウム血症、筋力低下、食欲不振などが起こる場合があります。

低マグネシウム血症の治療

マグネシウムの補給が行われます。

高マグネシウム血症

血清マグネシウム濃度が過剰になることで起こる病気です。

高マグネシウム血症の原因

腎臓病などで腎機能の低下によりマグネシウム排泄が減少する、マグネシウム含有製剤の投与などによる医原性のものなどが原因となります。

高マグネシウム血症の症状

中枢神経症状として、意識混濁、昏睡などが起こる場合があります。

神経・筋症状として、深部腱の反射喪失、筋肉の麻痺、弛緩などが起こる場合があります。

循環器系症状として、低血圧、除脈、心伝導系ブロックなどが起こる場合があります。

他に呼吸抑制などが生じる場合があります。

高マグネシウム血症の治療

腎機能が低下している場合、透析療法が行われます。
心伝導系の異常がある場合、カルシウム製剤が投与されます。

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参考文献

「病気がみえる vol.8: 腎・泌尿器」
医療情報科学研究所 (編集)

栄養の基本がわかる図解事典」
中村 丁次 監修

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