肉は体に良いのか悪いのか?肉食の効果と害について!

肉は体に良いのか悪いのか?肉食の効果と害について解説します。

肉

糖質制限食やMEC食、またテレビの健康番組などでも肉を食べることが健康につながるという主張が多くなってきているように感じます。

一方マクロビオティックに代表される肉を食べないことが健康の秘訣という主張も根強く残っており、一体どちらを信じればよいのは分からなくなってしまいます。

ここではそれぞれの専門家の意見を紹介し、肉を食べるべきか否かを考えてみたいと思います。

肉は体に良いという意見

肉食を推奨する専門家としてテレビ番組への出演も多いMEC食の渡辺伸幸先生、
MEC食とは?やり方 危険はないのか?肉大好き 野菜嫌いの人に!
ケトン体の宗田哲男先生、
MCTオイルとは?中鎖脂肪酸とケトン体を利用したダイエット法について
がん治療に断糖食を提唱する西脇俊二先生、
がん(癌)を完治させる高濃度ビタミンC点滴+断糖療法とは!
オーソモレキュラーの溝口徹先生などがいます。
オーソモレキュラーとは?がんや原因不明の病気に効く栄養療法!

これらの先生達に共通することは糖質制限です。
糖質を摂らない代わりに高タンパク食にし、中でも肉を沢山食べることを推奨しています。

ここからは肉食の効能について溝口先生監修、栄養カウンセラーの定真理子さんが書いた「50歳からは肉、ときどき野菜」を基にみていきたいと思います。

本のタイトルは「50歳からは~」となっていますが、必要なタンパク質は10代でも50代でも変わらないということです、それなのに歳を取ってくると様々な理由で肉を食べる量が減ってしまうので気をつけましょう、ということです。

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肉のタンパク質は植物性タンパク質に勝る

大豆や豆腐などはタンパク質という観点からみると、タンパク質の「質」が動物性のものより劣ります。

植物性タンパク質は必須アミノ酸のバランスが悪く、植物性タンパク質だけに頼るとたんぱく合成や代謝が低下し様々な不具合を招くことになるそうです。

一方動物性の場合、タンパク質は体に吸収されやすく使われやすい特長があります。

タンパク質は体を作るのに欠かせない栄養素であり、筋肉や骨、皮膚、髪、歯、爪、内臓、血管・血液、抗体やインターフェロンなどありとあらゆるものがタンパク質で作られます。

さらに肉にはビタミンBや葉酸などの栄養が豊富に詰まっています。

肉は鉄分の多い食品

鉄は赤血球を作る重要な材料であり、全身に酸素を運ぶ役割があります。

脳の酸素不足は集中力低下や情緒不安定を起こしたり、認知症に繋がる場合もあります。他にも頭痛、めまい、耳鳴り、動悸などの不定愁訴は鉄不足により起こる可能性があります。

鉄分の役割 鉄の代謝や鉄を含む食材について

鉄を効率よく摂るには赤身肉がよく、牛ヒレ肉や牛もも肉、鶏もも肉、ラム肉、かも肉、馬肉、牛・豚・鶏のレバーのほか赤身のカツオやマグロなども鉄分の多い食べ物です。

動物性食品に含まれるヘム鉄はプルーン、ほうれん草、小松菜、ひじきなどに多いとされる非ヘム鉄と比べ吸収率が高いため、効率よく鉄を摂取できます。

植物性食品に含まれる食物繊維は鉄の吸収を妨げる作用があります。

ただし、トンカツやから揚げなどはカロリーや糖質が過多になりがちなので避けたほうがよいです。
油の面からも良いとはいえません。
健康によい油は?おすすめの油でがんやアレルギーを予防する!

鉄分の効果

鉄分の効果として、女性が気にする美容に大きく関係があります。

鉄をしっかり補給しておくことで、皮膚のシミやシワを予防しハリやツヤを保ちます。また、髪や爪をきれいに保つことができます。

逆に言えば、鉄不足は皮膚をガサガサにし、シミやシワも増やし、髪を細くしたり、爪を薄くしてしまいます。

鉄不足の症状

疲れやすい、抜け毛、便秘・下痢、むくみ、立ちくらみ・めまい・頭痛、イライラ、肩こり・腰痛、動悸・息切れなどが起こる場合があります。

毎日肉を食べる

溝口先生と定さんの実際の食事例が記載されていますが、二人とも毎日1回は肉を食べ、毎食何らかの動物性タンパク質を摂っています。間食にはナッツ類や焼き鳥、あたりめなどを食べることもあります。

野菜は3食中2食でしっかり摂るという感じで、MEC食に比べると野菜が少ないという感じはしません。

2人ともお米・小麦粉・砂糖は食べず、全粒粉のパンや十割そばを朝や昼の主食とする場合はあります。夜はほぼ肉類+野菜という感じです。

そしてサプリメントを沢山飲んでいます。これはオーソモレキュラー療法を実践しているからでしょう。ただ、普通の人はサプリを飲まないと思うので、食事だけで十分に栄養が摂れないのかどうかが気になります。
オーソモレキュラーとは?がんや原因不明の病気に効く栄養療法!

肉は体に悪いという意見

肉食が体に悪いという意見は古くからあり、マクロビオティックの桜沢如一先生、西式健康法の西勝造先生、このサイトでも紹介した甲田光雄先生、
難病 原因不明の病気が治る西式甲田療法とは 少食 断食の効果について
千島・森下学説の千島先生、森下敬一先生
千島学説とは?腸管造血説と赤血球の本当の働きについて
がんは血液の汚れから!森下博士の自然医学でがん(癌)を治す!
酵素栄養学の鶴見隆史先生などがいます。
酵素とは?種類 効果 酵素を意識した食事とはどういうものか?

ここでは西式健康法や千島・森下学説に理解のある鶴見先生の「食物養生大全」から肉食の害についてみていきたいと思います。

野菜

MEC食は危険

本のまえがきで鶴見先生ははっきりとMEC食を否定しています。

鶴見先生のクリニックにはMEC食を実施して「がんになった」「脳卒中になった」「糖尿病が悪化した」「目が悪くなった」「心筋梗塞を発症した」「腎不全になった」「生理不順になった」「突発性難病になった」「身長が伸びなくなった」「アトピーが悪化した」などの病気や症状で沢山の患者が来るそうです。

なぜこのようなことになるのかというと、野菜や果物に含まれるファイトケミカルのような抗酸化栄養素の摂取量が少ないからだそうです。

ちなみに菜食のマクロビオティックにも否定的です。理由は野菜を加熱して食べるからです。
この理由についてはこちらを参照してください。
酵素とは?種類 効果 酵素を意識した食事とはどういうものか? 

高タンパクの問題

鶴見先生の推奨する日本人の食生活は穀類、野菜、果物、豆類を柱に動物性タンパク質として魚を加えるというものです。

しかし現代の日本人は動物性タンパク質の摂取が過剰になっているといいます。

タンパク質は不足すると栄養失調を起こしますが、摂り過ぎると免疫力が低下するという安保徹先生のマウスによる研究データが引用されています。
よくボディビルダーは風邪を引きやすいという話を聞きますが、タンパク質の過剰摂取も関係しているのかもしれません。

タンパク質は摂取した後アミノ酸に分解されてから吸収されます。
しかしアミノ酸になる率は10%以内という場合もあり、アミノ酸になる途中の段階で消化が終わってしまうと、窒素残留物として人体に悪影響を与えるとのことです。

窒素残留物の害として、がん、胃腸炎・胆のう炎・胆管炎膵炎・食道炎、肝臓障害、腎障害、アレルギー、骨粗鬆症痛風、心臓病、呼吸器疾患、頭痛・メニエール病・精神疾患などがあります。

特にがんに関しては肉を多く食べる国ほど大腸がん(結腸がん)が多いというデータが紹介されています。

がんになったらそれがどんな種類のがんであろうと肉や乳脂肪製品を控えることは最初にやらなくてはならないことだそうです。

卵の問題

卵の白身には「オボムコイド」というタンパク質が含まれておりこれは酵素阻害剤として働くため消化が悪く腸内で腐敗しやすいそうです。
黄身には害がないので卵を食べるなら黄身だけにしておくとよいとのことです。

卵を食べるなら1日1個以内、週5個以下が妥当な量とも述べています。

長命の部族と短命の不足の食生活

森下敬一先生は実際に世界の部族の食生活を研究し本にまとめていますが、鶴見先生の本にもこのことが書かれています。

長寿村の食生活

世界三大長寿村の一つペルーのビルカバンバの人達はフルーツを多食し、主食はインディカ米を炊いたものやヒエ、粟(あわ)、きびを米に混ぜて食べています。

副食にはチョスチョスと呼ばれる大豆、生野菜などを食べ、動物性タンパク質を食べることは少ないそうです。

この村の118歳の住人を検査してみると、血圧は正常値で肉体もとても若々しかったそうです。

短命村の食生活

中央アジアのカザフ族は短命なことで有名です。

長生きしてもせいぜい60歳までで30歳まで生きられない人も多いそうです。

主に食べているものは、羊の肉、羊の乳(バター、チーズも含む)、羊の脂を入れた大麦パンであり、野菜は羊が食べるものであり人間の食べるものではないと考えているとのことです。

がん、脳卒中、心臓病が多発しているようです。

まとめ

肉中心の食生活や肉を全く摂らない食生活のように極端な食事は自身の体質に合っているかどうかが重要だと思われます。

痩せて貧血気味の人は肉を多めに食べたほうが良いかもしれませんし、肉をよく食べて太り気味という場合は控えたほうがよいのかもしれません。

西式甲田療法のように、肉ばかりを食べ生野菜を食べられなかった人が食事を徐々に変化させることで体質が変わり肉が不要になるということや、美容のために肉や卵を食べるのをやめて体調が崩れてしまった人の話などを聞くと、そのときの体質に合った食事というものがあるように思います。

やはり肉が体に合っている人と合っていない人がいると思うので、家族や先祖の食事とその健康状態なども合わせて考えることが体質や遺伝子に合った食事を探る上で重要だと思います。

こちらも参考にしてください。
健康で長生きできる食事の秘訣!長寿菌を増やす食べ物とは?

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参考文献