MEC食とは?やり方 危険はないのか?肉大好き 野菜嫌いの人に!

MEC食とは何か、MEC食のやり方、危険はないのか、肉が大好きで野菜嫌いの人に最適なMEC食について解説します。

日本人だからこそご飯を食べるな

MEC食とは

MEC食とは、肉(Meat)、卵(Egg)、チーズ(Cheese)を中心に食べる食事法のことで、沖縄の「こくらクリニック」院長である渡辺伸幸先生が考案しました。

主食を食べないという点ではスーパー糖質制限と同じで、糖質を控えた高たんぱく、高脂質の食事こそDNAが求める食事だと渡辺先生は言います。

MEC食は前回紹介した鶴見先生の考えとは相反する部分も多く、どちらを信じたらいいのか迷う点もありますが、肉が大好きな人、野菜や魚があまり好きではない人はこのMEC食を取り入れることを考えて良いと思います。

個人の嗜好はその人の遺伝子の要求を反映している可能性があるからです。

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MEC食のやり方

毎日の必要最低量として肉200g、卵3個、チーズ120gを食べることが目安です。

●食事の際にはまず肉・卵・チーズから食べ、つけあわせ程度の少量の野菜(推奨するのは葉野菜)をプラスする。それでも空腹の場合だけ、穀物(ご飯・パン・麺類)を食べてもいい。 ●1日3食にこだわらず、空腹を感じたときに食べる(深夜でも可)。

そして30回以上噛んで食べ、食事の所要時間は20分以上かけるようにします。 よく噛むことの重要性についてはこのサイトでもすでに触れているのでここでは割愛します。

さらに、毎日体重を計る、昨日より体重が増えていても反省しない、ということを心掛けます。

渡辺先生自身の食事はというと、

  私の場合、朝食は食べません。昼食は、お弁当があるときにはポーク卵、なければコンビニでベーコンや唐揚げやゆで卵を買い、診察の合間にチーズを何個もつまみます。夕食は肉をメインに、自宅では豚しゃぶやポークソテー、外食のときにはステーキや焼き肉をたっぷり食べています。夕食を十分に食べていれば翌朝もあなかがすかないので、朝食もいらないのです。もちろん、ご飯・パン・麺類はまったく口にしません。

と、これまで巷で言われてきた肉の食べ過ぎは体に良くないという考えを真っ向から否定し、糖質が最も体に良くないことを示す食事内容になっています。

野菜に含まれる栄養はビタミンC以外は肉に含まれているので、むしろ野菜の摂り過ぎには注意したほうがいいとも渡辺先生は言います。

おすすめの油

渡辺先生が勧める油は、ラードバターしそ油えごま油亜麻仁油となっています。 このうち、しそ油、えごま油、亜麻仁油は加熱調理に適さないため、サラダドレッシングなどに使います。

調理にはラードかバター、特にラードがお勧めとのことです。

MEC食で健康になれる理由

カロリー制限では健康になれない

福岡県の久山町で行われた長年に渡る研究では、町民がカロリーを抑えたいわゆる粗食で健康を促進しようとした所、糖尿病の発症率が上がってしまった例も挙げています。

久山町で実施された食事の栄養比率は糖質60%、脂質20%、蛋白質20%で、カロリーが抑えられています。 粗食や菜食の実態が炭水化物の摂取過多であり、蛋白質や脂質を十分に摂れていないことが問題としています。

これについては糖質制限の考え方と全く同じだと思います。
糖質制限とは 糖尿病の食事と糖質制限食・糖質制限ダイエットについて

粗食によりカロリー制限が行われると、蛋白質や脂質が豊富に含まれる肉類が真っ先に排除されてしまうことが最大の問題である、ということです。 また健康長寿の人はみんな肉食であるとのことです。

人間は元々肉食

人類は元々肉食動物である、と渡辺先生は述べています。 農耕が始まったのは約1万年前、それ以前の700万年におよぶ人類史において、人間は狩りをして動物を捕え、その次に魚や昆虫などを食べ、最後が芋類や球根類などで生きてきたという歴史的事実が挙げられています。

また草食動物と人間の消化機能を比較すると全く異なっており、人間は草食向けの仕組みが完全に欠落している、としています。

肉・卵・チーズでほとんどの栄養を摂取できる

蛋白質や脂質以外にビタミンやミネラルもこの3つを摂ることで十分摂取できるとのことです。

唯一足りないのがビタミンCで、これがMEC食の弱点であると渡辺先生自身が述べています。

魚を食べるのも悪いことではないが、より人体に近いのは肉のほうであり、魚は肉に劣る、とのことです。MEC食でははっきり、肉>魚、と位置付けています。 肉

控えたほうがよい食品

MEC食をする上で控えたほうがよい食品は以下です。

〈穀類〉 米全般(精白米、玄米、餅、米粉)、小麦粉全般(麺類、パンなど)そば粉、シリアル、ビーフン、コーンスターチ 〈芋類〉 じゃが芋、さつま芋、里芋、山芋、片栗粉 〈野菜〉 かぼちゃ、れんこん、とうもろこし、ゆりね、フルーツトマト 〈果物〉 アボカドを除く全般、ドライフルーツ、ジャム、フルーツ缶詰、フルーツジュース(100%果汁含む) 〈豆類〉 小豆、そら豆、いんげん豆、うずら豆、緑豆春雨、煮豆 〈調味料〉 砂糖、はちみつ、トマトケチャップ、ウスターソース、とんかつソース、甘みそ 〈加工食品〉 砂糖および小麦粉を使用した菓子全般、和菓子、米菓、スナック菓子、アイスクリーム、ゼリー類、清涼飲料水。スポーツドリンク、野菜ジュース 〈酒類〉 醸造酒(日本酒、老酒(ラオチュー)、マッコリなど)。通常のビールや白ワインは要注意 ※飲んでいいのは蒸留酒(ウイスキー、スピリッツ、焼酎、泡盛など)

また、避けたほうがよい油として、カノーラ油やオリーブオイル、ごま油もなるべく使わないほうがよいとしています。

卵などにアレルギーがある場合は食べないようにします。

食べてよいもの・MEC食に禁止はない

糖質など控えるべきものはありますが、我慢できないときは無理せず食べてもよいと渡辺先生は言います。

甘いものが食べたいときはアイスクリームやシュークリームなど「高脂肪」と表示されているものを選ぶようにします。ただし毎日は多すぎるのでできれば1~2週間に1度にしてください。

お菓子は和菓子より洋菓子がお勧めだそうです。和菓子のほうが糖質の量が多いことが理由です。

マヨネーズは栄養たっぷりとのことで、多いに利用するべきということです。(ただしカロリーハーフなど脂肪の代わりに糖質が使われているものは要注意)

小腹がすいたときは

ゆで卵、チーズ、ビーフジャーキー、さきいか、糖質の少ないお菓子などがお勧めとのことです。

ナッツ類には発がん性のあるアクリルアミドが含まれているので食べ好きは良くないとも述べています。

体調を崩した時

おかゆではなく、溶き卵を加えたチキンロープ、味噌汁、口どけのいいクリームチーズ、または生卵を飲んでもいいとのことです。

こんな人がMEC食に向いている

本には「3000人の診療データが教える効果」として渡辺先生が医師としてみてきた患者の症例が20ケース紹介されています。

糖尿病などの生活習慣病やメタボ、その他様々な病気の人がMEC食に変えたことで病気が治ったリ体調が良くなった例が紹介されています。

野菜中心の食生活で不定愁訴(ふていしゅうそ:特定の病気ではないが様々な症状により体調がすぐれない)がある人、特に肉が好きなのに我慢している人、野菜や魚、果物などを食べることがストレスに感じる人はやってみる価値があると思います。

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MEC食の危険性は?

MEC食は糖質制限食と同様に長期間続けた場合どうなるかというデータが無いので、将来何が起こるか分からないと不安はあります。 それ以外にいくつか不安点があるので以下に挙げます。

肉食について

動物性食品中心の生活で生活習慣病がほとんどないイヌイットの場合、肉はほとんど生肉です。なので、できれば、馬刺し、牛刺し、ユッケなど生肉も食べてバランスを取ることをお勧めします。

食中毒などの心配でこれらの生肉が食べられない場合、魚介類の刺身を取り入れるとよいでしょう。 こうして加熱した肉と生肉(魚介類の刺身を含む)の比率を5:5位にするとより健康に良いと思います。

卵も加熱したもの、温泉卵のような半熟、そして生卵とバリエーションがあったほうがよいです。 また最近の研究で加熱した肉に発がん性物質が発生するという報告もあります。

 ところが最近、牛肉を高温で長時間調理すると、その成分が化学変化を起こし発がん物質に変化するという驚きの事実が判明しました。肉は焦げるほど焼かないこと、焼き肉やバーベキューを食べるのはほどほどにすることです。食中毒の原因菌は肉の表面に付着していますので、牛肉ならミディアムくらいの焼き方で十分でしょう。ただしハンバーグは、中心部までしっかり加熱しないと食中毒を起こす可能性があります。

2016年3月 http://news.livedoor.com/article/detail/11299411/

チーズを食べるときの注意点

チーズを食べることについて本の中で以下のような記述があります。

チーズは6個入りの円形パックのもの1箱がちょうど120グラム。これを1日何回かに分けて食べればいいですし、おやつにしてもOKです。

このように売られているチーズは大抵「プロセスチーズ」です。プロセスチーズは長期保存できるように、添加物が使われています。また熟成も止まっているので、できれば自然に近い「ナチュラルチーズ」を食べることをお勧めします。ナチュラルチーズは乳酸菌が生きているので発酵食品として健康に良いと思われます。

添加物という点ではマヨネーズも無添加でトランス脂肪酸不使用のものを探すとよいでしょう。

腸内細菌について

本の中では腸内細菌について触れていません。 渡辺先生の講演会の内容が書いてるサイトを見てみると、

それから善玉菌、悪玉菌というのは、あれは牛の話であって、草を食べる。おなかのなかで草を発酵させるのが、牛なんですよ。 牛は草の栄養で生きていくわけではなくて、牛は自分で菌を飼ってるんです。その菌が食べた草を発酵させて、その菌が草で増えていくんです。その菌がたんぱく質、ビタミンを作るんです。その菌が脂肪酸作ってくれるんですね。 それで吸収していくのが、牛なんです。だから、牛も草で生きていくわけではない。じゃあ、人間はその牛みたいに4つの胃袋を持って、こんな長い腸があるかっていったら、持ってないから、人間の体は野菜を発酵させることができない。 だから、善玉菌、悪玉菌なんて、あんまり関係ないわけです。直接に肉を食べちゃえば、菌はいらないです。 だけど、一部の肉を食べない人、野菜だけを食べる人は、たまたま牛の糞を食べたら、牛の菌が住み着いちゃってね、草をショリショリ、炭水化物、繊維を消化して、そこから、脂肪酸を作る特異体質の人もあるとは思いますけど(笑)。

http://logmi.jp/107208

というように、腸内細菌は人間にはあまり関係ないとしています。 食物繊維に関しても、特に摂る必要はなく、その代わり便の量は減るが気にしなくてもよいと述べています。

これがチーズに特にこだわりが無い理由だと思いますが、当サイトでは、以下の記事で腸内細菌の重要性を取り上げているので、ある程度意識しておいたほうが良いと思います。
腸内環境を改善する食事 腸に良い食事 腸内細菌 腸内フローラについて
アレルギー、自己免疫疾患、自閉症の原因は体内の生態系にあった!

参考文献

日本人だからこそ「ご飯」を食べるな 肉・卵・チーズが健康長寿をつくる (講談社+α新書)
渡辺 信幸 講談社 2014-03-20 売り上げランキング : 2507
by ヨメレバ

「酵素」の謎』  
鶴見隆史 著

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