切迫流産と流産の原因、症状、手術、死産、稽留流産、枯死卵とは?

流産について。切迫流産と流産の原因、症状、治療(手術)、確率。死産や稽留流産・枯死卵とは何かなどについて解説します。

流産

流産は大きく分けて切迫流産と流産に分けられます。

切迫流産は流産発生の危険がある状態のことで、まだ妊娠が継続できる可能性があります。

一方、流産は妊娠22週未満で妊娠の継続が不可能な状態をいいます。

流産には早期流産と後期流産があり、早期流産は妊娠12週未満、後期流産は妊娠12週以降のものをいいます。

流産と死産

法令上、後期流産は死産として扱われます。
一般的な死産の定義は妊娠22週以降に死児を出産することです。

流産の確率

流産の発生確率は約15%ですが、妊婦の年齢が高いほど発生頻度は高くなり、40歳以上では25%に達します。

流産の分類

流産は切迫流産と流産に分けられます。

さらに切迫流産以外の流産は稽留流産進行流産不全流産完全流産の4つに分けられます。

稽留流産(けいりゅうりゅうざん)

胎児(胎芽)が子宮内で死亡し、子宮内に停滞しているものの妊婦には自覚症状がありません。

超音波検査をすると枯死卵(こしらん)の存在が認められます。

枯死卵(こしらん)

胎嚢(たいのう)はあるが、その中に胎児・胎芽が認められない、胎児・胎芽の心拍が認められないものを枯死卵といいます。

胎嚢(たいのう)

胎児が入っている袋です。

進行流産

流産が進行している状態です。

超音波検査で胎児(胎芽)が認められない、あるいは認めても心拍動がありません。

不全流産

流産が進行した結果、胎児(胎芽)が完全に排出されず、その一部が残留した状態をいいます。

超音波検査で胎児(胎芽)が認められない、あるいは認めても心拍動がありません。

完全流産

流産が進行した結果、胎児(胎芽)が完全に排出された状態をいいます。

流産の原因

早期流産の原因は主に胎児側にあり、胎児の染色体異常や多胎妊娠などが原因となります。

後期流産の原因は主に母体側にあり、絨毛膜羊膜炎頸管無力症、子宮奇形などが原因となります。

また、リスク要因として、喫煙、カフェイン摂取、アルコール摂取、肥満などが報告されています。

妊娠しやすい体質にするには?妊娠したい人の改善方法について!」にて紹介した近藤さんは2度の流産を経験後、食生活を変え無事妊娠、出産することができました。

日頃の食生活と流産には大きな関係があると考えてよいでしょう。
また、運動不足も関係が深いと思われます。

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流産の症状

流産の進行状況や種類により症状は下記のように異なります。

切迫流産の場合

少量の性器出血、軽い下腹部痛、下腹部が張ったような感じ、腰痛などが起こります。

稽留流産の場合

無症状なことが多いですが、少量の性器出血がある場合もあります。

進行流産の場合

多量の性器出血、陣痛のような下腹部痛が起こります。

不全流産の場合

出血や下腹部痛が続きます。

完全流産の場合

それまであった出血や下腹部痛が軽減または無くなります。 

流産の治療

流産の進行状況や種類により治療は下記のように異なります。

切迫流産の場合

妊娠初期の場合、胎児の器官形成期は薬物を用いることができないため、有効な治療法はありません。

16週以降で子宮収縮がある場合、子宮収縮抑制薬が用いられます。

進行流産、稽留流産、不全流産の場合

妊娠の継続は不可能のため、子宮内を掻き出す手術(子宮内容除去術)が行われます。

子宮内容除去術(子宮内容掻爬術

子宮内容除去術は子宮の内容物を排出させる手術です。
流産や胞状奇胎、人工妊娠中絶などで行われます。

子宮内容除去術には子宮内容掻爬術と子宮内容吸引術がありますが、主に行われるのは子宮内容掻爬術です。

前処置として半日前くらいに子宮頸管を拡張させるためラミナリアやラミセルといった器具を挿入しておきます。

手術は麻酔により眠っている間に行われます。

感染症を避けるため抗菌薬の投与が行われます。

完全流産の場合

治療の必要はありません。

西式甲田療法により流産を避ける

こちらを参考にしてください。

妊娠しやすい体質にするには?妊娠したい人の改善方法について!
難病 原因不明の病気が治る西式甲田療法とは 少食 断食の効果について

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参考文献

「病気がみえる vol.10: 産科」
医療情報科学研究所 (編集)

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