多発性硬化症とは 自然から離れた生活が原因?症状 治療について

多発性硬化症とは何か、原因、症状、治療について解説します。

視力低下

多発性硬化症中枢神経(脳や脊髄)の白質(神経線維が多く集まっている部分)のいたるところに炎症性の脱髄(だつずい)と呼ばれる髄鞘(ずいしょう:神経細胞の軸索を囲む膜構造)の障害が発生し、様々な神経症状が繰り返し起こる病気です。

中枢神経のみが障害され末梢神経は障害されないという特徴があります。

15~50歳代(特に20代後半に多い)の女性に多くみられる自己免疫疾患です。

世界的には白人に多くみられる病気で日本人の有病率は北欧や北米の約10%程度です。

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多発性硬化症の原因

原因は不明とされていますが、「アレルギー、自己免疫疾患、自閉症の原因は体内の生態系にあった!」で紹介した本に大きなヒントが載っています。

寄生虫の駆除によるもの

イタリアのサルディーニャ島という所は世界でも一、二を争うほど自己免疫疾患の患者が多いそうです。特に多発性硬化症や1型糖尿病の有病率が高いとのことです。

この島では1950年頃までマラリアが蔓延していました。マラリアはマラリア原虫という寄生虫が蚊を媒介して人間に寄生することで起こる病気です。マラリアにはいくつか種類があり、重症化すると死亡することもある病気です。

1940年代の末頃から殺虫剤(DDT)の散布が行われ、数年でマラリアを撲滅することができました。ところがその十数年後、それまでみられなかった多発性硬化症を発症する人が現れます。

有病率はどんどん上がり、因果関係を研究した遺伝学者はマラリアの撲滅が多発性硬化症につながっているという結論を導き出します。

多発性硬化症の一つの要因に遺伝子が想定していた共生生物(サルディーニャ島の場合はマラリア原虫)が体内に存在しないということが挙げられます。

マラリア原虫に寄生されることが普通だったサルディーニャ人は体がマラリア原虫を抑えこむための強い免疫力を持っています。しかし、このマラリアを根絶したために、強い免疫力は攻撃対象が無くなり自分の組織を攻撃してしまうという理屈です。

日本人でもこのような強い免疫を持つ人が自然から離れた生活をすることで同様のことが起こると考えられます。

EBVへの感染時期

EBVというヘルペス・ウイルスはほとんどの人が感染するウイルスです。

乳幼児期にEBVに感染しても症状が出ることはほとんどありませんが、思春期に感染すると、伝染性単核球症(キス病)という病気を発症することがあり、この病気にかかった人が多発性硬化症を発症するリスクは3倍に増えるという報告があります。

多発性硬化症の症状

急激な視力低下、かすみ目、中心暗転(視野の中心に見えない部分ができてしまう)などが起こり、数週間で治まりしばらくしてから再発します。

他に、複視(物が二重に見える)、眼球の運動障害(MLF症候群)、手足の脱力や筋力低下、腱反射亢進(腱反射が過剰になる)、痛みを伴う強直性けいれん(筋肉の突発的な硬直)、しびれ、三叉神経痛、レルミット徴候(体を前に曲げたときに痛みが起こる)、排尿障害、運動失調、振戦(震え)、眼振(眼球が揺れ動く)、構音障害(言語障害)、多幸感・憂鬱などの精神症状、などが起こります。

多発性硬化症の治療

病院で行われる一般的な治療は薬物療法が基本です。

急性増悪期はステロイドパルス療法(ステロイドの大量投与)が行われます。
寛解期(症状が治まっている状態)の再発予防としてインターフェロンβが投与されます。

その他症状に応じた薬物が用いられます。

これらの治療は一時的に症状を改善させますが、根治させるわけではありません。
また薬の副作用もあります。

食事を改善することが治すことにつながる

アレルギー、自己免疫疾患、自閉症の原因は体内の生態系にあった!」にも書きましたが、自己免疫疾患を防ぐために重要なことは以下の点です。

重要なのは、早期のEBV感染、炎症抑制効果のある腸内細菌叢、環境中の微生物への日常的な曝露、免疫制御回路を活性化する少数の寄生虫である。

このうち、早期のEBV感染、環境中の微生物への日常的な曝露、免疫制御回路を活性化する少数の寄生虫、は子供の頃から自然の中で暮らしたり遊ぶことが必要です。

アメリカでは寄生虫療法などもありますが、日本ではありません。

何歳になってもできることは「炎症抑制効果のある腸内細菌叢」です。
腸は人体最大の免疫器官であり、善玉菌を増やすことは免疫を正常化させることにつながります。
腸内環境を改善するためにはまず不自然な物を食べないことです。

不自然な物とは食品添加物遺伝子組み換え食品精製された糖質(砂糖、小麦粉、白米)、薬、添加物を使用したサプリメント、大量飲酒、喫煙等のことで、これらをなるべく避けることが大切です。

玄米菜食を中心とした自然食で多発性硬化症が治ったという記述が自然療法家の東城百合子さんの著書にもありました。
玄米の効能

ファーストフードや加工食品を避け自然な物を食べるようにし、腸内環境を改善する食事を心掛けるようにすることが病気を治すことにつながります。

腸内環境を改善する食事 腸に良い食事 腸内細菌 腸内フローラについて
腸にいい食べ物は?腸内細菌を意識した食事で健康になる

Bスポット療法を受ける

原因不明の病気や自己免疫疾患の症状改善法としてBスポット治療や鼻うがいがおすすめです。

Bスポット治療について
鼻うがいについて

水分をしっかり補給する

きちんと水を飲む習慣を持つことで症状が改善したという報告もあります。

水を飲むだけの健康法!病気を治す飲水法 水ダイエットの効果は?

西式甲田療法

西式甲田療法では、多発性硬化症を含む自己免疫疾患が完治した例が多数報告されています。
実行する場合、必ず専門家の監視下で行ってください。

難病 原因不明の病気が治る西式甲田療法とは 少食 断食の効果について

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参考文献

病気がみえる 〈vol.7〉 脳・神経
医療情報科学研究所 (編集)

寄生虫なき病
モイセズ ベラスケス=マノフ 著

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