ネフローゼ症候群 ネフローゼとは 診断基準 原因 症状 治療について

ネフローゼ症候群、ネフローゼとは何か、診断基準、微小変化型ネフローゼ症候群、膜性腎症、膜性増殖性糸球体腎炎の原因、症状、治療などについて解説します。

検尿

ネフローゼとは

ネフローゼ(ドイツ語でNephrose、英語ではnephrosis)とはどういう意味なのか気になったので調べてみました。nephroはギリシャ語で腎臓という意味がありネフローゼやネフロン(nephron)もそこから来ているようです。(腎炎とネフローゼより)

同サイトによると、1905年に F. von ミュラーという人がネフローゼという述語を作ったらしい。とのことです。ネフローゼという言葉に特に意味は無いようです。また、「ネフローゼ」という病気は存在しません。

スポンサーリンク

ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群糸球体の異常により血液中から大量の蛋白質が尿に出ていく蛋白尿を基本的な疾患とし、浮腫(ふしゅ:むくみ)、低蛋白血症、脂質異常症が起こる病気の総称です。

ネフローゼ症候群には、微小変化型ネフローゼ症候群、巣状分節性糸球体硬化症、膜性腎症、膜性増殖性糸球体腎炎、メサンギウム増殖性糸球体腎炎、IgA腎症、紫斑病性腎炎、ループス腎炎、糖尿病性腎症、アミロイド腎症、先天性ネフローゼ症候群などがあります。

腎臓病が原因のものを一次性ネフローゼ症候群、腎臓病以外が原因のものを二次性ネフローゼ症候群といいます。 多くは原因不明の免疫異常で起こるとされています。

ネフローゼ症候群の診断基準

ネフローゼ症候群の診断基準は大人と子供で異なります。

成人の場合

(1)蛋白尿がみられる:1日の蛋白尿が3.5g以上あり持続している。
(2)低アルブミン血症がみられる:血清アルブミン値が3.0g/dl以下。
(3)浮腫
(4)脂質異常症

(1)と(2)の両方が認められるとネフローゼ症候群となります。(3)は必須ではありませんが重要な所見となります。(4)は必須ではありませんが診断の参考となります。

小児の場合

(1)蛋白尿がみられる:夜間蓄尿で40ml/時/㎡以上。
(2)低アルブミン血症がみられる:血清アルブミン値が2.5g/dl以下。

(1)と(2)の両方が認められるとネフローゼ症候群となります。

微小変化型ネフローゼ症候群

3~6歳位の子供や若年者、40歳以下の成人に多くみられます。ネフローゼ症候群では最も多くみられる病気です。

電子顕微鏡で見たときに糸球体の上皮細胞の突起が消失していることが特徴です。

微小変化型ネフローゼ症候群の原因

原因は不明です。 安保徹博士によると、子供の場合、炎天下で遊んだり、いじめ等凄くつらい目にあうことが原因で発症するとのことです。
↓参考記事
腎臓病 腎不全を完治させる 透析をしない・回避して治す方法!

微小変化型ネフローゼ症候群の症状

上記ネフローゼ症候群の症状に加え、急激な浮腫(ふしゅ:むくみ)の出現(特に顔面、足)、体重増加などです。

微小変化型ネフローゼ症候群の治療

ステロイドの服用が基本的な治療となります。

浮腫に対して利尿薬の投与や、水分、食塩の制限を行います。

ステロイド抵抗性がある場合(約10%)免疫抑制薬が投与されます。

症状に応じて、スタチン(コレステロールを抑える薬)、抗凝固薬、降圧薬などが投与されます。

Bスポット療法を並行して行うことで症状を和らげることができます。
上咽頭炎の症状 体が弱い人はBスポット治療で免疫力アップ!

膜性腎症(まくせいじんしょう)

中高年の男性に多くみられます。

電子顕微鏡で見たときに糸球体のヘレン係蹄壁の肥厚とスパイク形成(スパイクとは上皮細胞下の沈着物の間にある基底膜が小突起状に伸びたものです)が認められます。

尿検査にて高度の蛋白尿、血液検査にて血清アルブミンの低下が認められるものです。

ネフローゼ症候群(成人の一次性ネフローゼ症候群の約30%を占めます)や慢性腎炎症候群となる場合があります。

ネフローゼ症候群の場合難知性となる場合もあり、20年で約40%が腎不全に至るとされています。

膜性腎症の原因

原因は不明です。

膜性腎症の症状

無症状で、健康診断などの尿検査で発見される場合が多いです。体重増加が起こる場合もあります。

膜性腎症の治療

二次性の場合原因疾患の治療が重要となります。

ネフローゼ症候群の条件を満たさない場合は経過観察となります。
ネフローゼ症候群の場合、ステロイドの服用が行われます。ステロイド抵抗性がある場合は免疫抑制薬が投与されます。

症状に応じて、スタチンやエゼチミブ(コレステロールを抑える薬)、抗凝固薬、抗血小板薬、降圧薬などが投与されます。

Bスポット療法を並行して行うことで症状を和らげることができます。
上咽頭炎の症状 体が弱い人はBスポット治療で免疫力アップ!

膜性増殖性糸球体腎炎(まくせいぞうしょくせいしきゅうたいじんえん)

子供~若年者に多くみられます。

電子顕微鏡で見たときに糸球体のヘレン係蹄壁の肥厚、メサンギウム細胞の増殖、基底膜の二重化などが認められます。

また同じく電子顕微鏡像で認められる沈着物の存在部位によりⅠ~Ⅲ型に分類されます。 約80%がネフローゼ症候群となります。また多くは慢性腎炎症候群となりますが急性腎炎症候群となる場合もあります。

多くは二次型として起こり、原因疾患として膠原病、C型肝炎、パルボウイルスB19などの感染症があります。

膜性増殖性糸球体腎炎の原因

原因は不明です。

膜性増殖性糸球体腎炎の症状

健康診断などでの蛋白尿や血尿(目に見える場合と見えない場合がある)、浮腫、体重増加などが起こります。

膜性増殖性糸球体腎炎の治療

二次性の場合原因疾患の治療が重要となります。

一次性の場合、ステロイドの服用が行われます。他に免疫抑制薬、抗血小板薬などが投与されます。

ネフローゼ症候群や腎機能低下の程度に応じて食塩摂取制限、低蛋白食、運動の制限などが行われます。

副作用の無いBスポット療法を並行して行うことをお勧めします。ネフローゼ症候群が完治した例も下記記事で紹介している書籍に記載されています。
上咽頭炎の症状 体が弱い人はBスポット治療で免疫力アップ!

西式甲田療法

西式甲田療法は、ネフローゼに効果があります。
ただし必ず専門家の指導の元行うようにしてください。

難病 原因不明の病気が治る西式甲田療法とは 少食 断食の効果について

スポンサーリンク

参考文献

「病気がみえる vol.8: 腎・泌尿器」
医療情報科学研究所 (編集)

「腎臓病の最新治療」
川村 哲也、湯浅 愛 (監修)

「図解でわかる腎臓病―腎臓を守る2週間メソッドつき」
川村 哲也 著

スポンサーリンク