膵臓の働きとは?構造と分泌されるホルモンや膵液などについて

膵臓の働きと役割、構造、分泌されるホルモンや膵液などについて解説します。

膵臓
膵臓(すいぞう)は成人で横に長さ約15cm、縦3~5cm、厚み2cm、重さ60~90gほどの臓器で、色はピンクがかった薄黄色です。
メスで開腹したときには胃や腸、腹膜などに覆われておりこれらをわきに寄せなければ直接見ることはできません。

膵臓の構造

膵臓の構造

1.膵頭 2.鈎状突起 3.膵切痕 4.膵体 5.前面 6.下面 7.上縁 8.前縁 9.下縁 10.小綱隆起 11.膵尾 12.十二指腸

WIKIより

膵臓は、膵頭膵体膵尾の3つの部分に分けられます。

膵臓の2つの働き

膵臓には外分泌機能内分泌機能の2つの役割があります。

膵臓の外分泌機能(膵液の分泌)

外分泌機能は、腺房細胞と呼ばれる所から、アミラーゼトリプシンリパーゼホスホリパーゼ(フォスフォリパーゼ)などの消化酵素を合成し、水分とともに分泌します。

また、腺房中心細胞と膵管細胞から水分や水素イオン、重炭酸イオンなどの電解質を分泌します。

これら両者が混ざり合ったものが膵液で、膵管を通って十二指腸の乳頭へ流れ出します。
膵液は無色・透明のアルカリ性(pH8.3)の液体です。

膵臓から分泌される主な消化酵素

脂肪分解酵素

リパーゼ、ホスホリパーゼ

たんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)

トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、カルボキシペプチターゼ

これらは膵臓内では非活性型として酵素としての働きを抑えられています。十二指腸に流れ出てからエンテロカイネースという酵素により活性化され、酵素として働くようになります。
また、トリプシンは、最初に分泌されるトリプシノーゲンという前駆体のアミノ酸が切り離されることで活性化しトリプシンとなります。

炭水化物分解酵素

アミラーゼ、ラクターゼ

アミラーゼは唾液にも含まれますが、両者の構造には若干違いがあります。
膵臓由来のものはP型アミラーゼ、唾液腺由来のものをS型アミラーゼと分類されます。

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膵臓の内分泌機能(膵ホルモンの分泌)

内分泌機能は、血液中にホルモンを分泌する働きを指します。
膵臓から分泌されるホルモンは膵ホルモンと呼ばれ、インスリングルカゴンがその代表です。
膵ホルモンは体がぶどう糖を利用する仕組み(代謝)を調節しています。

膵臓組織の中にはランゲルハンス島という分泌細胞の集まったものが無数に存在します。
ランゲルハンスというのは発見者の名前で、見た感じが島のような形状なのでこう呼ばれています。

ランゲルハンス島には3種類の細胞があり、インスリンはB細胞、グルカゴンはA細胞、ソマトスタチンはD細胞で作られます。

ランゲルハンス島

ランゲルハンス島  Original Update by User:Polarlys

膵臓から分泌される主なホルモン

膵臓から分泌されるホルモンは体内の糖代謝を調整します。

インスリンは循環している血液中のぶどう糖を筋肉に取り込んだり、肝臓でぶどう糖からグリコーゲンを作ったりして血糖値を下げます。

グルカゴンは肝臓でグリコーゲンを分解してぶどう糖を作り、さらにぶどう糖が不足したときには、アミノ酸や脂肪からぶどう糖を合成して血糖を増やします。

ソマトスタチンは直接ぶどう糖に作用するのではなく、インスリンやグルカゴンの分泌や作用に影響して糖の代謝をコントロールします。

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参考文献

「膵臓の病気 改訂新版 (専門のお医者さんが語るQ&A)」
小泉 勝  著

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