副甲状腺とは 副甲状腺ホルモン(PTH)とカルシウム代謝について

副甲状腺とは何か、副甲状腺ホルモン(PTH)とカルシウム代謝について解説します。

副甲状腺

副甲状腺とは

副甲状腺カルシウム代謝において最も重要な副甲状腺ホルモン(PTH)を産生し分泌します。

副甲状腺は小さな楕円形の内分泌腺で、甲状腺の左右の葉の後面に2つずつ存在しています。(上のイラストは便宜的に前面に描かれていますが、実際は甲状腺の裏側にあります)
人によっては副甲状腺が5つ以上存在する人もいます。

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副甲状腺ホルモン(PTH)とカルシウム代謝

副甲状腺ホルモン(以下PTH)は血中のカルシウム濃度が低くなると分泌が促進され、高くなると分泌が抑制されます。

骨はPTHを感知すると骨吸収(骨の分解)を促進させます。するとカルシウムやリンが血中に放出されます。血中のカルシウムやリンは骨形成(骨の形成)に利用されます。

腎臓はPTHを感知するとカルシウムの再吸収を促進させます。また、ビタミンDの活性化(下記を参照)や、リン(P)・水酸化物イオン(OH-)の排出を促進します。

活性化されたビタミンDは小腸からのカルシウムやリンの吸収を促進します。

血中のカルシウム濃度が高まればPTHの分泌を抑制し、不要なカルシウムは尿や汗、消化管を通して排泄されることになります。このようにPTHにより血中のカルシウム濃度は一定に保たれています。

ビタミンDについて

ビタミンDには植物由来のビタミンD2と動物由来のビタミンD3がありますが、その作用は特に区別されていません。

食物から摂取する他に太陽の光を浴びることで皮膚でも生成され(直射日光を15分が目安)、肝臓と腎臓の2段階の水酸化反応により活性化されます。

活性化されたビタミンDは上記したように小腸からカルシウムやリンの吸収を促進します。
また、骨吸収、骨生成を促進し骨の代謝を高め、腎臓ではPTHのカルシウム再吸収作用を増強する働きがあります。

副甲状腺ホルモン(PTH)が原因で起こる病気

PTHの産生・分泌に異常が生じると、副甲状腺機能亢進症や副甲状腺機能低下症などの発症につながります。

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参考文献

「病気がみえる vol.3: 糖尿病・代謝・内分泌」
医療情報科学研究所

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