歯周病 歯肉炎 歯槽膿漏 歯茎が腫れる原因 症状 治療について

歯周病(歯槽膿漏 )、歯肉炎、歯茎が腫れる原因、症状、治療についてです。

歯と歯茎

Original Update by Metju~commonswiki

WIKIより
A 歯冠 1.エナメル質 2.象牙質 3.歯髄 4.歯肉
B 歯根   5.セメント質 6.骨 7.血管 8.神経

プラークとは

虫歯や歯周病の原因と深く関わっているのがこのプラークです。
プラークは歯垢(しこう)とも言われるように歯の垢(あか)です。

プラークの大半は細菌で、これが虫歯や歯周病といった病気を引き起こします。
残りの成分は食べカスです。

プラークは放置しておくと固くなり歯石となったり、バイオフィルムと呼ばれる薄い膜を作りだします。歯石もバイオフィルムもブラッシングでは取ることができません。
さらに放置することで、歯を蝕むようになります。

歯肉炎とは

上図4の歯肉に炎症が起こる病気です。
歯と歯の間の歯肉が赤く腫れます

原因となる好気性菌が歯肉の表面に棲みつき炎症を起こします。

歯肉炎の症状

歯肉が赤く腫れますが痛みはありません。
健康な歯肉はピンク色で引き締まっていますが、歯肉炎になるとブヨブヨしてきます。
歯を磨くと出血することがあります。

歯肉炎の治療

歯科医でプラークや歯石を取り、自分でも毎日正しくブラッシングすることで治ります。
炎症が治まったからといってブラッシングを怠ると再び発症する可能性が高くなります。

治療せずに放置すると歯周病へ進行してしまいます。

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歯周病(歯槽膿漏)とは

歯槽膿漏(しそうのうろう)は歯周病と同義語です。
歯肉炎が進んで歯周組織まで炎症が広がった状態を指します。

歯周病の原因

歯周病の原因菌は酸素を嫌う嫌気性菌です。
その為、酸素の無い所に潜り込もうとする性質を持ちます。

歯と歯肉の境には歯肉溝と呼ばれる溝があり、健康な状態では0.5mm~2.0mm程度の深さです。この溝が歯周病の状態では3mmを越え、プラークや歯石がたまり病状が進むと共にどんどん深くなっていきます。

この深くなった歯肉溝を歯周ポケットといいます。
歯周ポケットが深さを増すと歯磨きでは掃除しきれず、歯石で蓋をされたような状態になり、嫌気性菌の絶好の繁殖場所となります。

溝が深くなると、歯槽骨(上図6)を破壊していきます。

歯周病の症状

歯肉(歯茎)が腫れ出血します。
歯周ポケットが深くなるにつれて歯がむき出しになっていき(歯が長くなったように見える)、次第に歯がぐらつくようになります。

初期の段階では歯肉炎と同様に、腫れて少し出血する程度なので気がつかないことも多いのが特徴です。
次第に口臭が出るようになり、中程度まで進むと出血や膿が増え、歯が前後左右に揺れ出します。

やがて歯が前後左右に加えて上下に揺れる末期状態となり、最後には歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病の治療

治療の基本はプラークコントロールです。
これは口の中のプラークの状態を正常に戻すことを意味します。

歯科医での治療だけでは治らない

口内の歯周病菌を追い出す為には、歯や歯肉、歯周ポケットの掃除が必要です。
歯周ポケットを歯科医で掃除してもらうと共に、自宅でも歯ブラシや歯と歯の隙間を歯間ブラシや糸ようじなどを使って丁寧にクリーニングします。

毎日自分でやるクリーニングと、歯科医での歯石の除去や歯周ポケットの掃除の両方をきちんと行うことで歯周病の進行を止めることができます。どちらか一方では足りません。

歯ブラシ

正しいブラッシング方法で歯を磨く

正しいブラッシングは歯茎のマッサージ効果もあります。
歯周病の治療と予防という2つの効果があるので毎日の歯磨きはとても大切です。

自分の歯に合ったブラッシング方法は歯科医や歯科衛生士に教えてもらえますが、残念ながらどの歯医者でも丁寧に指導してくれるとは限りません。
このような指導をきちんとしてくれる歯科医を事前にリサーチして選ぶべきでしょう。

初期段階の歯周病はプラークや歯石を除去した後の経過を見て進行が止まるようならそこで治療は終了します。その後は自分の口腔ケアが大切になります。

定期的に検診を受けて、症状が無くてもプラークや歯石の除去を行うことで再発を防げます。

抜歯

歯のぐらつきがひどかったり、他の歯に悪影響を与えると判断された場合、抜歯することがあります。

歯を抜いた後は、そのまま放置せず虫歯の抜歯と同様に「部分入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」のいずれかの処置をするようにします。

様々な治療

程度や症状に応じて歯肉を切開して掃除した後、縫合するという手術を行うこともあります。
その際、薬剤を塗布するなど歯周組織の回復を図る治療方法が用いられる場合もあります。

審美的にも良くない下がった歯肉に、自分の別の組織を切り出して移植する「根面被覆術」という治療などもあります。歯茎の再生医療の技術は進歩していますが、保険適用外であることが多いです。

虫歯・歯周病の予防と歯磨きのタイミング、歯磨き粉について

歯周病は口の中の問題だけでなく、全身の病気に深く関わっていることも分かってきています。
唾液が少ないと虫歯や病気になる?唾液を増やして口臭予防!

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参考文献

スーパー図解 歯周病―後悔しない歯科医選びのための最新知識」
中村 公雄, 小野 善弘 (監修)

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