妊娠までの流れと妊娠成立について

妊娠までの流れと妊娠成立について解説します。

胎盤胞

胚盤胞

男性 造精~射精

精巣にて精子が作られることを造精といいます。

精子は輸精管を通って精巣上体へ送られ、精管(射精管)や精嚢の開口部と合流している精管膨大部に貯蔵されます。

射精により精子は精嚢、前立腺などの分泌液と共に尿道から膣内に放出されます。

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Original Update by Nesnad

精子の構造

精子の推進力の源はミトコンドリアです。
体部に豊富にあるミトコンドリアはエネルギーの供給を行います。

精子の構造

女性 排卵~妊娠

排卵により成熟した卵子卵巣から腹腔内に排出されます。

卵胞の発育についてはこちら

卵管膨大部にて精子と卵子が出会い受精し、受精卵となります。

受精卵はとなり、初期胚→桑実胚→胚盤胞と成長します。

受精卵は分裂しながら子宮腔内へ送られ、桑実胚の状態で子宮腔へ到達し、胚盤胞の段階で子宮内膜に接着、埋没し、着床・妊娠となります。

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妊娠が成立すると妊娠を維持するためにホルモン変動が起こり月経が停止します。また、胎児を異物と認識しないように免疫機構が働きます。

胎盤からヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が分泌され、プロゲステロンの産生を促進します。同じく胎盤から、ヒト胎盤性ラクトゲン(hPL)され、胎児の発育・成長を促進させます。

エストロゲン、プロゲステロンは妊娠維持のために働くようになります。

卵管膨大部

卵子と卵胞

卵子は卵胞の中に入っています。卵胞が成長し成熟卵胞となり排卵されたときに破裂し、卵胞から卵子が排出されます。

(卵子の入っていない卵胞は不妊治療の現場などでは空砲といいますが、これは正式な医学用語なのかどうかはよく分かりませんでした)

卵子の元となる原始卵胞は胎生期に作られると後は産生されることはありません。
このことは女性の持っている卵子の数は生まれたときには決まっており、後は排卵や閉鎖細胞になることで減っていくだけということを表しています。

胎生期に卵胞は600万~700万個ありますが、出生時には100万~200万個、思春期には20万~30万個、その後排卵周期の度に約10個の発育卵胞から1個のみが成熟し排卵されます。

閉経時には原始卵胞の数は数千個にまで減少し、閉経後は卵巣全体が結合組織に置き換わります。

受精

受精とは精子と卵子が合体・融合して受精卵が生じる現象のことです。

腹腔に排卵された卵子は卵管采にとらえられ、卵管膨大部に進みます。
精子は膣内に射精された後、子宮腔・卵管から卵管へと進み卵管膨大部で卵子と出会います。

着床

着床とは移動してきた受精卵が子宮内膜に接着し埋没するまでの過程をいいます。着床することは妊娠したことを表します。

妊娠の判定

妊娠したかどうかの判定は尿中に胎盤ホルモンであるhCGが存在するかどうかで分かります。

hCGによる判定は妊娠4週以降から可能となります。
市販の妊娠検査薬もこの尿中のhCGをみています。

ただし、異所性妊娠や絨毛性疾患(胞状奇胎や絨毛膜下血腫)、hCG産生腫瘍の場合も陽性反応を示します。

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参考文献

「病気がみえる vol.10: 産科
医療情報科学研究所 (編集)

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