免疫性・血栓性血小板減少性紫斑病の原因 症状 治療について

免疫性血小板減少性紫斑病(特発性血小板減少性紫斑病)、血栓性血小板減少性紫斑病の原因、症状、治療について解説します。

紫斑

紫斑 Original Update by Hektor

免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)

従来は特発性血小板減少性紫斑病とよばれていましたが、自己免疫疾患であることが明らかになり、免疫性血小板減少性紫斑病となりました。

血小板減少と出血傾向をきたす病気です。

急性型と慢性型があります。

急性型は麻疹や風疹などのウイルス感染後や予防接種後に怒ります。小児に多くみられ、6ヶ月以内に自然治癒します。

慢性型は成人女性や高齢者に多くみられる傾向があります。
寛解と増悪を繰り返します。(良くなる時期と症状が現れる時期があります)

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免疫性血小板減少性紫斑病の原因

血小板に対する自己抗体が作られることで脾臓での血小板破壊が進みます。その際、マクロファージ抗原提示を行うのでさらに血小板抗体が作られることになります。

また骨髄の血小板を生み出す巨核球にも血小板抗体が結合するので、血小板の産生は抑制されます。

なぜこのようなことが起こるのか原因は不明とされています。

当サイトでは自己免疫疾患の原因として自然と切り離された生活によるところが大きいと考えています。
感染症を防ごうとして起こった自己免疫疾患

生態系を人間が変えてしまうことで共生生物とのバランスが崩れることが病気の一因となります。生態系とは腸内細菌のバランスなども含む為、不自然な食事(精製食品、加工食品などを多用した現代的な食事)により腸内が乱れ自己免疫疾患が起こっている可能性は非常に高いです。

免疫性血小板減少性紫斑病の症状

紫斑とよばれる点状出血班、鼻血、歯肉出血などが起こります。

慢性型の場合、女性は過多月経になる場合があります。

免疫性血小板減少性紫斑病の治療

血小板の減少が著しい場合や出血症状がある場合、以下の治療が行われます。

ピロリ菌との関係が示唆されているため、除菌が行われます。
ピロリ菌については以下も参考にしてください。
ピロリ菌は除菌しないほうがいい?検査方法や感染経路について

ステロイドの投与が行われます。
効果が不十分であったり副作用が強い場合、脾臓の摘出が考慮されます。

上記で効果不十分の場合、トロンボポエチン受容体作動薬が使われます。

当サイトでは以下の治療を試してみることをお勧めします。

自己免疫疾患の根治治療として西式甲田療法があります。
不自然な食事により病気となった体質を食事療法と運動療法により改善します。
難病 原因不明の病気が治る西式甲田療法とは 少食 断食の効果について

副作用のない対症療法としてBスポット治療や鼻うがいが有効です。
上咽頭炎の症状 体が弱い人はBスポット治療で免疫力アップ

血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)

血小板血栓が多発することで血小板減少による出血傾向や赤血球破壊により貧血が起こる病気です。

40歳代の女性や60歳以上の男性に多くみられます。

血栓性血小板減少性紫斑病の原因

血小板は止血時に血栓を作るとき、フォン・ヴィレブランド因子(VWF)という血漿蛋白を介して血管壁のコラーゲンと結合します。

VWFは主に血管内皮細胞で作られ巨大VWFの形で産生されますが、通常はVWF切断酵素(ADAMTS13)により切断され適度な大きさになります。

TTPはVWF切断酵素(ADAMTS13)の活性が低下することが原因で起こります。
ADAMTS13の働きが鈍いとVWFは巨大なまま血中に残り血小板を凝集させ血栓が多発することになります。

ADAMTS13の活性低下は先天性と後天性があり、ほとんどが後天性です。
なぜこのような活性低下が起こるのかは原因不明の場合が多く、造血幹細胞移植や妊娠、薬剤、抗原病によって起こる場合もあります。

血栓性血小板減少性紫斑病の症状

血小板の減少により、鼻血、紫斑、歯肉出血など出血傾向がみられます。

赤血球破壊により溶血性貧血となり貧血の症状が現れます。

血栓による脳血流低下が起こり、頭痛、せん妄(注意力が低下し、幻覚、錯覚などを起こす)、意識障害、運動麻痺、けいれんなどの精神症状が起こります。

また、血栓により腎機能障害が起こります。

発熱が起こります。

血栓性血小板減少性紫斑病の治療

先天性の場合、新鮮凍結血漿(FFP)が投与されます。

後天性の場合、血漿交換療法が行われます。

他にステロイドパルス療法(ステロイドの大量投与)やリツキシマブの投与などが行われる場合があります。

血漿交換療法

ADAMTS13の活性低下原因となるインヒビター(阻害物質)を除去し、ADAMTS13を補充します。

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参考文献

「病気がみえる vol.5: 血液」
医療情報科学研究所 (編集)

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2017年10月22日 免疫性・血栓性血小板減少性紫斑病の原因 症状 治療について はコメントを受け付けていません。 血液