潰瘍性大腸炎とは?原因、症状、 治療、食事 完治させるには

潰瘍性大腸炎とはどのような病気か?原因、症状、 治療、食事について解説します。

小腸・大腸

潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎クローン病同様、特定疾患(難病)に指定された炎症性腸疾患の一つです。
20歳代の若年者に多くみられますが、小児や高齢者にも発症します。

有名なところでは安倍総理が最初に総理に就任後、この病気を理由に総理の職を辞任しています。クローン病に比べると中高年で発症する率は高くなっています。

クローン病が口から肛門までの消化管全体に病変がみられるのに対して、潰瘍性大腸炎は主に大腸、特に直腸に炎症が多く起こります。

潰瘍性大腸炎のタイプ

潰瘍性大腸炎は以下の3タイプに分類されます。

  1. 直腸炎型
  2. 左側大腸炎型
  3. 全大腸炎型

大腸

直腸炎型

肛門に一番近い直腸の部分だけに病変があるタイプです。
発症初期に多く、潰瘍性大腸炎全体の20~30%を占めます。

左側大腸炎型

下行結腸から直腸に病変があるタイプです。
(自分から見て)左側に病変があることからこの名前がつています。
全体の30~40%を占めます。

全大腸炎型

病変が大腸全体(盲腸、結腸、直腸)に広がっているタイプです。
全体の30~40%を占めます。

潰瘍性大腸炎の原因

クローン病同様、日本人には少なかった患者数が近年増加傾向にあります。原因が不明なところも同じです。やはり食事の欧米化に大きな原因があると疑うべきでしょう。

ファーストフードや加工食品、菓子類やジュース(砂糖が入っているもの)は腸はもちろん体全体に良くありません。(同じ炎症性腸疾患であるクローン病の原因も参照してください)
化学物質が含まれたものは腸に負荷を与えてしまいます。

幼少期の食事にこれらを多く摂っていた人は特に腸が弱っている可能性が高くなります。

また、安倍総理の例をみても分かるようにストレスは発症の引き金となったり、腸内の悪玉菌を活性化させてしまうので大きな要因となります。

潰瘍性大腸炎の最大の原因は腸内細菌などを含めた体内生態系にあることが明らかになりつつあります。
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潰瘍性大腸炎の症状

主な症状は、下痢、腹痛、繰り返す粘血便、発熱、体重減少などです。

特徴として、症状が現れる活動期再燃)と症状が消失する寛解期(かんかいき)を繰り返すということがあります。寛解期になると病気が治ったと勘違いすることもありますが、しばらくすると(数年に及ぶこともある)再び症状が現れます(これを再燃といいます)。

クローン病も再燃と寛解を繰り返しますが、潰瘍性大腸炎の場合は長引くと癌化(がんか)する可能性があるので注意が必要です。(クローン病は癌化の心配はほとんどありません)

潰瘍性大腸炎の合併症

潰瘍性大腸炎では様々な合併症が起こる場合があります。

腸に起こる腸管合併症

  1. 腸管の大出血
  2. 腸管の狭窄(きょうさく:狭くなること)・消化管穿孔(腸に穴があく)
  3. 中毒性巨大結腸症(腸管内にガスが溜まり、中道様症状が現れる)
  4. 大腸がん

腸以外に起こる腸管外合併症

  1. 眼症状(ぶどう膜炎、虹彩炎など)
  2. アフタ性口内炎
  3. 胆石、腎臓結石、尿管結石
  4. 強直性脊髄炎(背中からお尻にかけて起こるこわばりや痛み)
  5. 静脈血栓
  6. 関節炎
  7. 結節性紅斑(足首やすねが腫れたり痛む)
  8. 壊疽性膿皮症(かいたんせいのうひしょう:足に起こる皮膚病変)

潰瘍性大腸炎の治療

現在根治療法が存在しないため、治療は長期におよぶ可能性は高いです。

主な治療法として、薬物療法、外科的治療があります。

また最近では、健康な人の便を移植する(健康な人の腸内細菌を移植する)便移植という治療法方法が効果があることが分かっています。

便移植・寄生虫療法についてはこちらを参照してください。
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薬物療法

サルチル酸塩製剤が基本的に用いられます。
副腎皮質ステロイド、免疫抑制剤、抗TNFα製剤なども用いられます。

抗TNFα製剤であるインフリキシマブ(レミケード)は潰瘍性大腸炎では2010年から保険適用となりました。

潰瘍性大腸炎の薬に関しては、「患者数日本一の名医が教える潰瘍性大腸炎の本」に詳しく書いてあります。

外科的治療

消化管穿孔、大量出血などが生じた場合、外科手術が必要となります。
他に薬物療法で効果が出ない場合なども手術が検討されます。

これらの手術が行われる場合、大腸をすべて摘出する大腸全摘が基本になります。
これは再燃や癌化を防ぐ為です。

現在の主流は大腸を全摘後、回腸の先端を袋状にして肛門とつなぐ手術が主流です。 この方法なら人工肛門は必要ありません。

潰瘍性大腸炎患を完治させる食事について

クローン病患者の食事についても参照していただきたいですが、症状が出ているときはもちろん、寛解期の時にも自分の腸内細菌を強化することを意識して食事をすることが完治につながります。腸内細菌の改善が必要であることは上記したように「便移植」に効果があることからも明らかです。

上に挙げた「患者数日本一の名医が教える潰瘍性大腸炎の本」にこのような記述があります。

他の医療施設から紹介された患者さんが前の主治医から「あなたはもう一生お肉や揚げもの、乳製品を食べてはいけません。お酒も飲んではダメです。主食もお粥にしなさい。できれば、エレンタール(小腸型クローン病の患者さんで摂取する成分栄養剤)を毎日飲みなさい」と言われ、これを忠実に守っていた方がいました。もちろん私はその患者さんに「そんな食生活は必要ありません。寛解期なら何を食べてもいいですよ。もちろん規則正しいバランスのとれた食生活を送ることは必要ですけどね」と言ったところ感激して涙していました。

この本の著者は炎症性腸疾患の専門医である吉村先生という方です。
この患者さんは最初の医療機関で、一生食事を制限しなくてはいけない、と脅され、抱えなくてもいいストレスを抱えてしまいまいた。吉村先生はこのストレスを解放してあげたわけです。

これは薬物療法でかなり良くなるという意味も入っていますが、「寛解期なら何を食べてもいいですよ」の部分はかなり注意が必要だと思います。

寛解期も徹底して腸に良い食事を心がけ、完治させた後には何でも食べられるようになる、と解釈したほうが良いでしょう。

大腸がんを防いだり全摘手術を受けないようにする為には、食事で腸内を徹底的に改善することが必要です。薬を飲んでいるから大丈夫と思うことは大間違いです。 副作用が少ないとされている薬でも、症状に現れてこないだけで、体のどこかは必ずダメージを受けてしまいます。それが細胞の癌化や腸内細菌叢の悪化(腸内が悪玉菌優勢になること)に繋がる可能性が無いとは言えないでしょう。

言ってしまえば、根治治療ができないのは薬に頼っているからとも言えますが、病院では日常の食事の徹底管理まではできないので、この部分は自分で頑張るしかありません。

薬をなるべく飲まないようにする為に、あるいは薬の副作用を減らす為にも、腸内を食事で改善して悪玉菌を減らしたり、活性酸素から体を守る必要があります。その為には乳酸菌やビフィズス菌、食物繊維(下痢がひどくなるようなら調整する必要があります)、抗酸化作用のあるビタミンCやカロテノイドその他の栄養を摂ることが大切です。

腸に良い食事についてはこちらを参考にしてください。
腸内環境を改善する食事 腸に良い食事 腸内細菌 腸内フローラについて

食事で改善できない場合、便移植や海外で始まりつつある寄生虫療法が期待されています。
アレルギー、自己免疫疾患、自閉症の原因は体内の生態系にあった!

西式甲田療法

西式甲田療法では、潰瘍性大腸炎が完治した例が多数報告されています。
実行する場合、必ず専門家の監視下で行ってください。

難病 原因不明の病気が治る西式甲田療法とは 少食 断食の効果について

Bスポット療法を受ける

原因不明の病気や自己免疫疾患の治療としてBスポット治療で症状を和らげることが可能です。食事の改善は絶対条件ですが、並行してBスポット治療を行うことで免疫の正常化が期待できます。

下記記事にて紹介している書籍にBスポット治療が潰瘍性大腸炎に効果があることが記載されています。
Bスポット治療について

爪もみを行う

ストレスを解消し、薬をなるべく使わないことが回復へつながると医学博士の安保徹先生は述べています。人差し指の爪の生え際をもむことが効果があります。 ⇒免疫力低下の原因は?免疫力を高める 冷え性を治す血流改善方法!

水の摂取を見直す

水の摂取量を増やすことで病気をが改善できる可能性があります。
水を飲むだけの健康法!病気を治す飲水法 水ダイエットの効果は?

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参考文献

「患者数日本一の名医が教える潰瘍性大腸炎の本」
吉村 直樹 著

「病気がみえる 〈vol.1〉 消化器」 医療情報科学研究所 (編集)

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