子宮筋腫とは?手術は必要?子宮筋腫は運動療法で治る!

子宮筋腫とは何か、手術は必要か?子宮筋腫の原因、症状、検査、治療、子宮筋腫を治す運動療法などについて解説します。

悩む女性

子宮筋腫とは子宮の筋肉に発生する良性の腫瘍です。

ほとんどは子宮体部(子宮頸部の場合もある)に発生し、多発することが多いですが、悪性化することは稀です。

婦人科疾患の中でも最も多く、30~40歳代の女性に多くみられます。

子宮筋腫の3つのタイプ

子宮筋腫には大きく分けて筋層内筋腫粘膜下筋腫漿膜下筋腫の3つがあります。

筋層内筋腫

筋腫が子宮筋層内にできるものです。

最も多いタイプで多発しやすく子宮筋腫の約60~70%を占めます。
大きく成長しやすい特徴があります。

粘膜下筋腫

筋腫が子宮内膜のすぐ下に発生し、子宮腔内にむけて発育していきます。

1番症状が強く出るのが特徴で、子宮筋腫の約5~10%を占めます。

根元に茎ができて子宮内で成長する有茎粘膜下筋腫の場合、異物を外に出そうとして月経のたびに陣痛のような子宮収縮が起こることがあります。これにより子宮筋腫がが子宮口から膣へ飛び出した状態を筋腫分娩といいます。

漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)

筋腫が子宮漿膜の直下にできるものです。

子宮筋腫の約10~30%を占めます。

無症状の場合が多いですが、子宮本体と離れて細い茎で子宮とつながっている有茎漿膜下筋腫の場合、茎がねじれて(茎捻転)強い痛みを伴う場合があります。

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子宮筋腫の原因

はっきりとした原因は分かっていません。

西式甲田療法の故・甲田先生は、子宮筋腫は骨盤内の血液循環が不完全のため起こると考えています。

肥満の人や牛肉やハムを好んで食べる人は子宮筋腫になりやすいという報告もあります。

子宮筋腫の症状

上記したように筋腫のできる場所により症状は異なります。
また、症状が出ないことも多いです。

鉄欠乏性貧血、過多月経不正出血、おりもの、下腹部痛、腰痛、性交痛、頻尿尿失禁尿閉便秘、下腹部のしこり、不妊などが起こる場合があります。

鉄欠乏性貧血は過多月経や不正出血に伴い起こります。

筋腫が周辺臓器を圧迫することで、尿閉、頻尿、排尿障害、腰痛、便秘などの症状が起こります。

子宮筋腫の検査

子宮筋腫の検査は、問診→内診→超音波検査という流れで行われます。

内診

内診は子宮の大きさ、卵巣の大きさ、子宮の固さ、子宮筋腫の有無や位置、子宮周辺の臓器の癒着などを調べます。

超音波検査

お腹の上から超音波をあてる経腹法、ブローブという器具を膣から挿入する経膣法があります。

性交の経験がない場合、経膣法は難しいので経腹法かブローブを直腸から挿入する経直腸法が行われます。

その他の検査

内診や超音波検査で異常や不明な点があった場合、ソノヒステログラフィー(通水超音波検査)、MRI検査、子宮鏡検査、血液検査、子宮卵管造影検査などが行われる場合があります。

子宮筋腫の治療

症状が強く日常生活に支障がある場合や悪性(子宮肉腫)の疑いがある場合、手術が勧められます。

※子宮肉腫とは子宮にできる肉腫の総称です。

悪性の疑いがある場合

悪性の疑いがある場合(MRI検査で悪性と判断された場合)、根治治療として子宮全摘術が行われます。

悪性の疑いが無い場合

悪性の疑いが無い場合、症状の強さや挙児希望(妊娠の希望)の有無により治療方針が変わってきます。

1年以内に妊娠を希望する場合

5cm以上の漿膜下筋腫、筋層内肉腫、粘膜下肉腫がある場合、子宮筋腫核出術が行われます。

5cm未満の場合、そのまま妊娠が可能です。

日常生活に支障が無い場合

症状が強くなく日常生活に支障がない場合は経過観察となり、半年~1年ごとの定期検診で様子をみます。

閉経すると筋腫は縮小する傾向にあり、手術をしないで済む可能性が高くなります。

日常生活に支障がある場合

症状が強く日常生活に支障をきたす場合、挙児希望の有無により治療方法が異なります。

挙児希望がある場合

子宮筋腫核出術が行われます。

挙児希望が無い場合

挙児希望が無く将来の妊娠を望まない場合、子宮を残したいという希望の有無により治療方法が異なります。

子宮を残したいという希望が無い場合

子宮を残したいという希望がない場合、子宮全摘術が行われます。

子宮を残したいという希望がある場合

子宮筋腫核出術が行われます。

その他に、子宮動脈塞栓術(子宮動脈に栓をして筋腫に栄養を与えないようにする)、集束超音波療法(高周波の超音波で筋腫の細胞を焼く、ただし保険適用外)などが行われる場合があります。

子宮筋腫核出術とは

子宮を残し筋腫だけを核出(筋腫をくり抜いて摘出)します。

将来妊娠を希望する人や子宮を全摘することに抵抗のある人に適しています。

状況に応じて開腹手術、腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術が行われます。
また、開腹せずに膣から筋腫を摘出する場合もあります。

1~2cmの小さな筋腫までは取りきることはできないので、これが再発につながる可能性はあります。

また1cm以下の筋腫が無数にできていて子宮を残したい場合、子宮動脈塞栓術(子宮動脈に栓をして筋腫に栄養を与えないようにする)が行われます。

薬物療法

薬物療法として、GnRHアゴニストが用いられます。

GnRHアゴニストとは

GnRHアゴニストはホルモン剤です。
卵巣のエストロゲン分泌を抑制する効果があり、これにより子宮筋腫や子宮内膜症病巣を縮小させます。

副作用として長期使用すると骨粗鬆症が起こる場合があります。

子宮筋腫を治す運動療法

西式甲田療法の甲田先生の著書「健康養生法のコツがわかる本」に、子宮筋腫は合掌合蹠運動がとても効果があるということが書かれています。

合掌合蹠運動を行うと、骨盤内の血行を良くすることができ、これにより子宮筋腫を縮小することが可能とのことです。

健康法としてこの運動を行う場合は通常1度に10~20回を1日2回、病気がある人は100回を1日3回行いますが、子宮筋腫の人は1度に200~300回を1日3回行います。

甲田先生の患者の中には1度に1000回を1日2回やったという人が筋腫を治したエピソードも紹介されています。

子宮筋腫で症状が軽い人や経過観察になっている人には是非実行してもらいたい運動です。

尚、西式甲田療法では食事療法として少食療法や生菜食療法も合わせて行います。

難病 原因不明の病気が治る西式甲田療法とは 少食 断食の効果について

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参考文献

子宮筋腫 (よくわかる最新医学)」
佐藤 孝道 (著), 石田 友彦 (著)

「病気がみえる vol.9: 婦人科・乳腺外科」
医療情報科学研究所 (編集)

健康養生法のコツがわかる本
甲田光雄 著

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