動脈硬化の症状や検査について解説します。
動脈硬化の症状は?
タイトルに動脈硬化の症状と入れましたが、動脈硬化自体には体で感じる症状はありません。
動脈硬化が進んで血流が悪くなるなどして初めて症状として現れてきます。
つまり症状として現れてきたときには動脈硬化がすでに進んでしまった状態だということです。
動脈硬化が怖いのは、ある日突然症状が出現し、その症状は様々ですが、ときには命を落とす危険性もある為です。
動脈硬化が原因で起こる病気を動脈硬化性疾患といいますが、そうなる前に対策しておく必要があります。
動脈硬化の検査について
動脈硬化が心配なとき医師はまず問診で、胸の痛み、手足のしびれ、家族に脳卒中や心筋梗塞を起こした人の有無などを聞きます。 次に触診や聴診器をあてて動脈が狭まっていないかどうかを確認します。
画像診断検査
血管の形態、形状などの状態を詳しく調べるためには画像診断検査を行います。 動脈の壁が厚くなっていないか、血管が詰まって細くなっていないかなどを知ることができます。 代表的なものはCT検査、MRI検査、超音波検査です。
CT検査
CT検査(コンピュータ断層撮影法)は体の周囲を360°回転してX線撮影する検査です。 より詳しく調べられるマルチスキャンCTで行われることもあります。
MRI検査
MRI検査(核磁気共鳴画像法)は磁気を使って体の断面画像を撮影します。 X線は使用しませんが、体に金属が入っている人や心臓ペースメーカーを使用している人は行うことができません。
超音波検査
高周波の音波を体にあて、返ってくる音波(エコー)を画像化する検査です。
血管の機能を調べる検査
血管の機能とは、血液を体のすみずみまで届けられるか、血管の硬さはどうか、などについてです。血管の機能検査は主に動脈硬化の進行度合いを調べるために行われます。
検査には、脈波伝播速度(PWV)、心臓足首血管指数(CAVI)、足関節上腕血圧比(ABI)、血管内皮機能検査などがあります。
より詳しく調べる検査
血管シンチグラフィー検査は早期の脳血管障害などを検出することができます。
また動脈硬化性疾患を診断するために、血管内視鏡検査、血管内超音波検査(IVUS)などが必要な場合もあります。 初期の検査として心電図や眼底検査が行われることもあります。
血液検査
血液中の脂質の値を測定することで、動脈硬化になるリスクを知ることができます。
⇒動脈硬化の原因 脂質異常(高脂血症) 善玉・悪玉コレステロールについて
動脈硬化の治療
西式甲田療法では、動脈硬化を治すことが可能です。
⇒難病 原因不明の病気が治る西式甲田療法とは 少食 断食の効果について
参考文献
「図解でわかる動脈硬化・コレステロール」
白井 厚治、 大越 郷子 著