なぜ歯ぎしりをするのか、治すにはどうすればよいのか。 対策とストレスについてです。
目次
歯ぎしりには3タイプある
- ギシギシ擦り合わせるグラインディング
- ガリガリ食いしばるクレンチング
- カチカチ鳴らすタッピング
以上3タイプの歯ぎしりがあります。
子供の歯ぎしりは心配ない
歯の生える成長期の子供には歯ぎしりが多く見られます。
これは噛み合わせるときに不都合がある部分を、寝ているときに無意識に調整していると考えられています。
乳幼児期の歯ぎしりは顎を鍛えて正常な位置に移動させるという目的もあるようです。
普通は成長すると共に治っていきます。
噛み合わせを調整しようとしている
歯ぎしりは入れ歯や被せ物をしたときにも見られます。
このことから、寝ているときに噛み合わせを調整するという役割がありそうです。
人間の歯は物を噛むときに都合がいいように尖った部分と窪んだ部分があり、尖った所同士が当たると滑るように窪みに移動していきます。
この滑りが阻害されていると、無意識に尖った部分を削ろうとするようです。
噛み合わせの悪さを起きているときにも感じるなら、削って調整することで歯ぎしりが治ることがあります。
ストレスによる歯ぎしり
大人になって噛み合わせには問題ないのに歯ぎしりをする人がいます。
これは日中に溜めたストレスが原因とされています。
歯ぎしりの音を聞いてみると分かりますが、起きているときには絶対出せないような音を立てていて、凄い力が加えられているのが分かります。
歯ぎしりは歯や顎に負担がかかり、歯が削れたり、歯周病、顎関節症の原因になることがあります。
糖質の摂取による歯ぎしり(最新情報)
糖質の摂取量が多いと血糖値の変動が大きくなり、夜間に低血糖状態になることで就寝中に歯ぎしりをしてしまうことがあるそうです。
このような場合、夕食に砂糖、小麦粉、白米など糖質を多く含むものを食べないようにするなどの糖質制限により改善できる可能性があります。
詳しくは『「血糖値スパイク」が心の不調を引き起こす』を読んでみてください。
ナイトガードによる対策
ナイトガードとは夜寝ているときに装着するマウスピースのことです。
マウスピースをつけることで、直接歯や顎にかかっていた負荷を吸収してくれるので、歯が削れることを防ぎ、歯周病や顎関節症の予防になります。
市販されているものを使うか、歯医者で作ってもらいます。
歯ぎしりの程度によりますが、力を吸収する為、
しばらく使用していると壊れることがあります。
消耗品と考えたほうがいいでしょう。
ストレスを発散する
歯ぎしりは歯や顎に負担がかかる上、歯の治療費やナイトガード代などの出費もかさんでしまいます。
ナイドガードを使用してもすぐ壊れてしまうという人は特に日中のストレスに目を向けることが必要でしょう。
歯ぎしりにはストレス放出の役割があるので、仮に無理に歯ぎしりを止めたとしても(止められませんが)そのストレスが体の他の部位を傷つけることになるでしょう。
言いたいことを我慢してしまう性格であったり、人間関係等に悩んでいるなら、歯ぎしりとしてストレスを放出する前に、以下の方法で放出してしまうことで歯ぎしりを緩和できます。
すべてストレスを何らかの形に変えて外に出しているということに注目してください。
ストレス発散方法
Original Update by Maks Karochkin
大声を出す
ストレスを声という形に変えて発散する方法です。
気に入らない上司の悪口を誰にも聞かれない所で叫べば少しスッキリすることは想像できますね。
カラオケを歌うということも大きな効果があります。
誰かに話す
ストレスを言葉として外に出す方法です。
話や愚痴を聞いてくれる人に嫌なことを吐き出します。
ただし相手にストレスが溜まってしまうこともあるので、一方的に話すよりはお互いに愚痴を言い合える関係が良いでしょう。
涙を流す
泣くということもストレス発散の効果が高い方法です。
泣ける映画を見たり、泣ける音楽など自分のツボを知っていると便利です。
声を出して泣ければより効果的です。
YouTubeなどで泣ける動画を探してみるのも良い方法です。
紙に書き出す
嫌なことがあったり、嫌いな人、ムカツク相手がいるなら、どういう風に嫌なのかムカツクのかを全部紙に書いてみます。
何がどういう風に嫌なのか腹が立つのかを全部書き出してみると、改めて問題点が見えてきたり、こんなことで悩んでいたのかと気付くこともあり、思っていた以上にスッキリすることが多いでしょう。
運動する
エネルギーとして発散することで、ストレス関連のホルモンを減少させます。
体を鍛えることでストレスに強い体になるという効果もあります。
何かを殴る、壊す
怒りを力として発散する方法です。
サンドバッグを叩く、不要な皿を叩きつけて割る等、どこかに力をぶつけることで溜めていた怒りのストレスを解消します。
参考文献
「歯と歯ぐきを守る新常識 歯みがきだけで虫歯や歯周病が防げない本当の理由」
河田 克之 著