視野が欠ける、視界に黒いものがちらつく、光が無い所で光が見える等の症状についてです。
飛蚊症とは
「目の前に黒いものがチラチラする、虫のようなものが飛んでいる」と感じる症状を飛蚊症といいます。
多くは生理的なもので、白い壁や青い空などを見た時にこの症状が出やすいですが、症状がある場合はまずは眼科を受診しましょう。
生理的なものの場合は病院に行っても「気にしないように」と言われるだけで特に治療方法はありません。
飛蚊症が問題なのは、網膜剥離や網膜裂孔が原因で起こっている場合です。
光視症
暗い所で光が見える、という症状です。
閃光が現れて徐々に大きくなる、という場合は閃輝暗点(せんきあんてん)という脳の血管の痙攣による症状で、十数分位続くことがあります。偏頭痛や群発頭痛の前ぶれに起こる症状で目の異常ではありません。
光視症は光の点滅を感じたり、一瞬の光を暗い所でも感じる症状です。
飛蚊症同様に網膜剥離や網膜裂孔が原因で起こる可能性があります。
光がまぶしく感じる場合は白内障や角膜が傷つくなど角膜の障害の可能性があります。
網膜剥離(もうまくはくり)・網膜裂孔(もうまくれっこう)
網膜がはがれて視野が欠けるのが網膜剥離です。
ボクサーがパンチの衝撃を受けてこの症状になってしまうのはよく耳にします。
外部からの大きな衝撃がなくても、20代あるいは50代~60代の特に強度の近視がある人に起こりやすいです。
中高年の網膜剥離は、加齢に伴う硝子体の変性が原因になります。
硝子体を網膜に接着していた部分がはがれ、硝子体のゼリー状の部分が前方に移動することを、後部硝子体剥離といいます。これは50歳以降、加齢により起こる生理現象です。
この後部硝子体剥離が生じる際、周辺部の網膜が強く接着していたり、網膜が弱くなっていたりすると、硝子体に引っ張られて網膜が裂け、孔があくことがあります。
これが網膜裂孔です。
網膜剥離・網膜裂孔の症状
主な症状は前述した飛蚊症や光視症、あるいは視野欠損です。
大きな虫や雲のようなものが見えた場合、網膜裂孔の可能性があります。
網膜剥離・網膜裂孔の検査
診断は眼底検査や視野検査により行われます。
他の病気が原因で起こる続発性の網膜剥離の場合には、全身的な検査も必要になります。
網膜静脈閉塞症
網膜を走る静脈が詰まって血流が途絶え、網膜に出血や浮腫(むくみ)が起こる病気です。
50歳以上に起こりやすく、高血圧や動脈硬化などと深い関連があります。
主な症状は視野が欠けることです。
眼底出血を起こす代表的な原因の一つでもあります。
眼底検査で診断できます。
爪もみ
小指の爪の生え際をもむことが目の病気に効果があります
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参考文献
「これで安心!中高年の目の病気~白内障・緑内障・加齢黄斑変性など」
湯澤 美都子 (監修), 服部 隆幸 (監修)