鼻炎や鼻づまりに効く食べ物やお茶について、鼻うがいの効果とやり方の解説です。
鼻の健康の為には、特定の栄養素が必要というよりは、バランスの良い食事が最も大切になります。基本的には野菜を中心にして、肉(特にレバー)、魚、果物、豆類、炭水化物などまんべんなく摂るようにします。
目次
鼻づまりに効く食べ物
ねぎ、玉ねぎ、れんこん、生姜(しょうが)には鼻づまりを解消し、スッキリさせる効果があります。
花粉症などのアレルギー性鼻炎には、ビタミンB6を多く含んだ、魚、レバー、バナナ等、ビタミンCの多い野菜や果物、DHAを含んだ青魚、乳酸菌が摂れるヨーグルトなどが良いです。
詳細はこちらで。
⇒花粉症やアトピー等のアレルギーの治し方 栄養 食事 サプリについて
鼻づまりにはお茶がいい
鼻炎や鼻づまりにはお茶がいいとされています。
WIKIによるとサントリーなどの研究でバラ科の甜茶(てんちゃ)が花粉症に効くというデータがあるそうですが、実際の効果はあいまいのようです。それでも、ある程度の効果が見込めるなら、お茶は鼻以外にも色々と体にいいデータがあるので飲む価値があるでしょう。
また緑茶に含まれるカテキンも鼻炎などに良いとされています。
薬に含まれる抗ヒスタミンは鼻水、鼻づまりに対する即効性はあるものの眠くなるなど副作用があるので、外出時などでどうしても鼻水を止めたい時には薬を使い、家でゆっくりするときには薬は飲まず、お茶を飲んでリラックスするのが良さそうです。
市販の鼻炎薬は鼻水や鼻づまりを止める効果はありますが、病気自体を治す効果はありません。したがってどうしても症状を抑えたいとき以外は飲まないほうが賢明と言えるでしょう。
鼻づまりを緩和し、全身を健康にする鼻うがい
薬は基本的には症状を緩和する対処療法です。
免疫力が落ちて鼻炎になってしまった場合、症状が重い場合は抗生物質などを使用しますが、抗生物質は悪いを菌を殺すだけでなく良い菌も殺してしまうという副作用があります。
重症化した場合には抗生物質を使うことはやむをえませんが、日頃から薬に頼らない健康な体作りをしておくことが大切です。
悪い菌だけを正確にやっつけたいなら、自己免疫力を上げることが最も効果的です。
鼻炎や副鼻腔炎に効きかつ全身の免疫を活性化させるために「鼻うがい」は非常に有効な手段です。
ただし耳の病気がある場合はやらないでください。 どうしてもやりたい場合は耳鼻科の先生に相談してからにしましょう。
鼻うがいは鼻の洗浄だけが目的ではない
鼻うがいには鼻の通りを良くするという効果だけでなく、喉の上、鼻腔の奥の上咽頭(じょういんとう)という免疫にとって非常に大切な場所を洗浄することによって得られる効果があります。この場所は普通のうがいでは洗えません。
「鼻うがい」というと鼻の洗浄の為にやると思いがちですが、実は免疫力を上げて病気に対抗するという意味がとても強い健康法なので全身に効果があります。
参考記事
⇒上咽頭炎の症状 体が弱い人はBスポット治療で免疫力アップ!
鼻うがいに必要な物
使用する水は水道水ではなく生理食塩水を使います。
ちなみに水道水を使うとしみて痛いです。
また水道水に含まれる微量の細菌は飲んだ場合は問題ありませんが、鼻から入れた場合に体に問題を起こすことがあります。
生理食塩水の作り方
水1000:塩9 という割合の食塩水です。 水1L(リットル)なら塩は9g(グラム)です。
水は蒸留水か精製水を使います。(両方とも市販されています。)
蒸留水は検索すれば作り方が載っているので自分で作れます。
衛生上、作り置きせず、毎回作るようにします。
点鼻用の容器あるいは洗浄器具
エネマシリンジという洗浄用のチューブを使うか、点鼻しやすいプラスチックの容器を準備します。
鼻うがいのやり方
上を向いて鼻から生理用食塩水を入れ、口から吐き出します。
これを両方の鼻に行います。
1回の鼻うがいに使用する生理用食塩水の量は100ml~200m位です。
洗浄中にツバを飲みこむと、耳にのほうに行ってしまうので注意が必要です(中耳炎を起こす可能性があります)。また洗浄後すぐは鼻をかまないようにします。
エネマシリンジを使う場合は、鼻から入れ「エー」と声を出しながら口から吐き出します。
鼻から生理用食塩水を入れて口から吐き出す、「鼻うがい」とはたったこれだけのことです。
鼻から水を出す方法は効果が弱い
鼻から水を入れ、鼻から出す、という鼻うがいをやる人がいますが、この方法ではただ鼻を洗うだけで、免疫向上にはつながりません。
鼻の奥、喉の上の上咽頭を洗うということがとても大切です。
市販の洗浄器+洗浄剤
生理食塩水を作るのは面倒なので、すべてセットになっている市販のものを使うと楽です。
洗浄器はずっと使えるので、無くなったら洗浄剤だけを買い足します。