パーキンソン病とは何か、原因、症状、治療、パーキンソン病を改善する食生活、パーキンソン症候群について解説します。
パーキンソン病は脳内の神経伝達物質であるドーパミン(ドパミン)が中脳の黒質が変性することで不足し、運動の指令が体にうまく伝わらず、スムーズに動くことができなくなる病気です。
初めてこの病気を報告したジェームズ・パーキンソン博士の名から病名がつけられています。
中高年以降の高齢者に多くみられます。
パーキンソン病の原因
原因は不明です。
有力な仮説として、ミトコンドリアが何らかの障害を受け活性酸素を生みだし酸化ストレスが増すことが原因ではないかと言われています。
※ミトコンドリアとは細胞の中に存在し生命活動に必要なエネルギーを生みだす小さな器官です。
片頭痛が起こる原因として分子化学の専門家である後藤先生はミトコンドリアの問題を指摘し、食生活で改善できることを示唆しています。
⇒片頭痛の治し方 原因 症状 片頭痛に効く食べ物について
また、「遺伝子組み換えルーレット」というドキュメンタリーの中で遺伝子組み換え食品を食べることがパーキンソン病の一因となり得るとしています。
⇒遺伝子組み換え食品を食べたことが原因で起こる病気について
これらから、人間にとっての異物を体内に摂取し続けたことが原因である可能性は低くないと言えるでしょう。
異物とは人工的な食品添加物や遺伝子組み換え食品(免疫細胞は遺伝子組み換え作物を免疫寛容せずに炎症を起こしてしまう)、その他精製された糖質など自然界に存在しないものや人間が不自然に加工した物のことです。
片頭痛の原因となるミトコンドリアの問題も食生活で改善されるとのことなので、パーキンソン病も異物を体内に入れることを徹底的に避けることが重要だと思われます。
パーキンソン病の症状
主に4つの症状があります。
①安静時振戦(震え) ②筋肉のこわばり ③動作緩慢・無動④姿勢反射障害
具体的には以下のような症状が現れます。
じっとしているときに手足が震える、動作がゆっくりになる、文字を書いていると字が段々小さくなる、動き出すまでに時間がかかる、表情の変化が乏しくなる、筋肉がこわばり体をリラックスさせることができない、前傾姿勢で歩き転びやすくなる、歩幅が狭く小刻みに歩く。
この他に自律神経症状や精神症状が起こる場合があります。
具体的には便秘、排尿障害、起立性低血圧(立ちあがると血圧が下がり立ちくらみなどを起こす)、性欲の低下、抑うつ、不安、認知症、睡眠障害などです。
パーキンソン病の治療
一般的に医療機関においては以下の抗パーキンソン病薬と呼ばれる複数の薬剤による薬物療法が中心です。
ドーパミン補充薬(抗パーキンソン病薬であるL-ドーパ[レボドパ])やドーパミン受容体刺激薬のドーパミンアゴニストがなどを多剤併用するのが基本となります。
この他に、抗コリン薬、MAO-B阻害薬、ドーパミン遊離促進薬、COMT阻害薬、ドーパミン賦活剤などが用いられます。
薬物療法は対処療法であり、それぞれの薬には副作用があるので注意が必要です。
薬物療法で効果が無い場合、手術(脳深部刺激療法)が行われる場合もありますが、これも根治させるものではありません。
グルタチオン療法とは
グルタチオン療法はパーキンソン病の治療として現在最もお勧めしたい治療法です。
「グルタチオン点滴でパーキンソン病を治す」は日本でグルタチオン点滴療法を最初に導入した医学博士の柳澤厚生先生の著書です。
グルタチオン自体は肝炎などの治療に昔から用いられている薬です。
3つのアミノ酸からなるトリペプチドといわれる物質で体内でも合成されます。
グルタチオンには細胞内の毒物排泄や活性酸素を除去するという働きがあります。
このグルタチオンを点滴により大量投与するのがグルタチオン点滴療法であり、効く人には1回の点滴で震えが大きく改善してしまう場合もあります。
残念ながらすべての人に効果があるわけではなく、約6割の人に何らかの症状の改善があるものの、全く効果が得られない人もいます。
とにかく1ヶ月ほど試してみて自分に効果があるかどうかやってみる価値はある治療法です。
抗パーキンソン病薬には様々な副作用がありますが、グルタチオンは体内で作られるものなので、ほとんど副作用がありません。
最初は抗パーキンソン病薬を服用しながら点滴を行い、効き目があれば徐々に抗パーキンソン病薬を減らしていきます。
点滴だけでなくサプリメントを用いる場合もあります。
保険がきかないという問題
グルタチオン療法の最大の問題は保険の適用外の治療だということです。
グルタチオンはすでに特許が切れた薬であり、製薬会社にはこれを認可させるメリットがありません。
肝臓病の治療のために注射で投与するグルタチオンは認可され保険の範囲で行うことができますが、パーキンソン病に効果があると言われた時点ですでに特許が切れていた薬を臨床試験を行って認可させても製薬会社には利益は生まれないのです。
需要があるという見込みがある新薬なら製薬会社は認可に向けて動くでしょうが、薬も商品なので例え効果があっても利益にならなければ、お金は患者のほうで負担しなくてはなりません。
グルタチオン点滴療法の料金
柳澤先生のクリニックでは1回の点滴で15,000円かかります。
これは他と比べても安くはないと自ら述べています。
ただ点滴するだけでなく、丁寧なカウンセリングや点滴の量、他の栄養素の配合など考慮されての総合料金なので高いとは言えないでしょう。
ただ点滴するだけなら、数千円からやっている所もあります。
点滴の頻度は症状にもよりますが、週1~2回くらいとのことです。
食事を改善する
上記したようにパーキンソン病の原因となる可能性の一つに遺伝子組み換え食品のような有害物質の摂取が考えられます。
そこで、できるだけ無添加のものや有機食品(オーガニック)を摂ることが大切です。
パーキンソン病に効果のある玄米
玄米はパーキンソン病を改善する可能性があります。
嚥下機能(咀嚼や飲み込むこと)に問題がある場合は玄米をおかゆにして食べるとよいでしょう。
お米の周りについた米ぬかを精製せずにそのまま残した玄米は、抗がん作用が期待されている「フィチン酸」をはじめ、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素が効率よく摂取できる食品であることから、〝完全栄養食〟としても知られる食材のひとつです。
その健康効果として近年注目されているのが、糖尿病の改善。玄米に豊富に含まれている「ガンマオリザノール」は、インスリン分泌の機能を調整する役割を体内で果たしている可能性が指摘され、科学的に証明しようとする研究が琉球大学で進んでいました。
研究者らが今年7月に発表した研究論文によれば、「ガンマオリザノール」はインスリンの分泌を膵臓内のドーパミンに働きかけることで調整する役割を果たしているため、ドーパミン作用が強いとインスリン分泌量を減らしてしまう作用を抑え、インスリン分泌が低下している糖尿病患者の方に有効なのだとか。
更に、ドーパミンの分泌量異常で引き起こされるパーキンソン病の予防や改善にも効果が期待されるとしており、注目したい内容に。
天然食品由来成分がドーパミンの分泌を正常に保つ貢献をしてくれるなんて、驚きの研究ですが、高齢者の方にとっては嬉しいニュース、かもしれません。
ただし、玄米は消化するのに時間がかかるので、日常食に取り入れる場合はよく噛むことが大切です。胃腸の弱い方や病後・療養中の状況にある方は食べ方や食べる頻度に注意が必要です。
⇒玄米で健康になる 外食の多い人にお勧めの玄米 玄米の炊き方
野菜は病気を治す副作用のない薬でもある
野菜には病気を治す効果がある様々なファイトケミカルが含まれています。
ファイトケミカルには抗酸化作用があり活性酸素を除去する働きがあります。
ベジブロスというスープにして飲むとファイトケミカルを効率的に摂取できます。
⇒ファイトケミカル 野菜で病気を治す 予防する食事 ベジブロス
西式甲田療法
西式甲田療法は、脳の血流を良くし萎縮や変性を改善する効果があります。
実行する場合、必ず専門家の監視下で行ってください。
⇒難病 原因不明の病気が治る西式甲田療法とは 少食 断食の効果について